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近くて遠かったシンガポールが少し近くに見えたこと

先日、友人家族が遊びにきていたので日帰りでシンガポールへ出向いた。
ジョホール(以下JB)からシンガポール(以下SG)まで行く行き方は主に以下の通りとなる。
*国際タクシー(個人手配では大体片道RM250)
*電車(片道RM5)
*路線バス(片道RM2.5)

これはみなさんご存知のことと思うので、ここで個人的に感じたメリットデメリットを箇条書きにしていこうと思う。
*国際タクシー
国際タクシーは、個人的に頼むパターンと、国際タクシー乗り場まで行き、その場で乗るパターンの2種類がある。前者は要予約(自宅まで迎えにきてくれる)後者は予約不要。
メリット
・自宅から目的地までノンストップで行くことができる
・荷物が多い場合や、子連れには快適
・イミグレーション(出国、入国手続き)も車に乗ったまま可能
(バス、電車、タクシー、乗用車はそれぞれイミグレの場所が異なる)
・JBーSG間の値段が決まっているので、ぼったくられるリスクが少ない
デメリット
・渋滞に巻き込まれるリスク(JBーSG間の橋は夜間ー早朝以外は常に渋滞のリスクあり)
・ピックアップの時間は平気で1時間ほど遅刻してくる
・空港へ行く場合は、渋滞を加味してかなり前に出発しないと飛行機に乗り遅れることも珍しくない(ドライバーが時間を指定してきたとしても間に合わないことがあるので、自分で時間を指定した方が良い)
・上記の交通手段の中では一番高額
おすすめタイプ
・マレーシアからシンガポールへ移動する家族連れ旅行者
・直接チャンギ空港へ行く人

*電車
メリット
・時刻通りに到着する
・イミグレーションも、その時間の電車に乗る人のみが通るので混まない。
通常混むのが「入国手続き」なのだが、マレーシアの入国手続きはウッドランズ駅(SG側の駅)で行われるため、JBに到着するとそのまま駅を出てgrabを捕まえることができる。例えば、15時SGウッドランズ駅発の電車に乗ると、15時15分にはJBセントラル駅のgrab乗り場にいれるのだ。
・時間通りにJBまたはSGにいかなければならない人におすすめ。
・電車内も混雑しない
デメリット
・完全予約制で、座席数が限られているので当日予約が難しいため、事前にJBセントラルの窓口で予約が必要。(その際、パスポートが必要。支払いは現金のみ)特に、週末は数ヶ月先まで全て売り切れていることが多い。アプリでの予約も可能。
・ウッドランズのチェックポイント(JBからの電車が到着する駅)からMRT(地下鉄)のウッドランズ駅までは徒歩で行くことができず、どれかのバスに乗らなければならない。(ウッドランズチェックポイントから直接中心地まで行くバスもある)
・MRTのウッドランズ駅からシンガポールの中心地まで地下鉄で1時間かかる(grabを利用すれば渋滞がなければ30分)
おすすめタイプ
・時間の約束をしている人
・事前にチケットを買いに行くことができる人
**電車プチ情報**
アプリでチケットを予約する際、ジョホール発でチケットを買うと片道RM5であるのに対し、ウッドランズ(シンガポール)発で買うと片道RM17.80と値段が爆上がりする。つまり、ウッドランズからジョホール行きの片道を買うよりもジョホール発の往復を買ったほうが安い、ということになる。シンガポール発だと片道でも往復でも高いので注意。利用予定がある場合「KTMB」アプリのダウンロードをすることをおすすめする。

*路線バス
メリット
・予約不要でいつでも乗れる
・上記の移動手段の中では一番安い
デメリット
・タイミングによってはイミグレーションが長蛇の列。3時間、立ちっぱなしでひたすら並んだという場合もある。
・大きな荷物を持っていると乗り継ぎが多いので大変
・橋が混めば渋滞に巻き込まれる
おすすめタイプ
・時間に縛られたくない自由主義旅行者
・なるべく経済的に旅をしたい人
・突然、行くことが決まった人

私の場合、
・JB在住
・日帰り(荷物がない)
・子供の帰宅時間までに確実に帰宅しなければならない
上記の条件で一番快適だったのは、電車であった。混み具合などを気にせず、時間通り(JBセントラル駅の場合、出発時刻の30分前にゲートにいれば良い)に駅に行けばいいので非常に動きやすい。帰りも時間通りに到着するあの安心感は何物にも代え難い。
ただし、ウッドランズのチェックポイントからバスとMRTを乗り継いで中心地まで行くとやはり1時間は覚悟しておいた方が良いので、滞在時間をフルに使いたい人はやはり行きも帰りもgrabがおすすめ。参考までに14時時点で、クラークキー(中心地)からウッドランズチェックポイントまで、その日は20シンドルでした。

と、ここまでの道のりを、今後行かれる人のためにぜひnoteに載せよう!と、こと細やかに写真に収めていたところ、ウッドランズ駅のホームにいた駅員さんに烈火のごとく怒られ、逮捕するぞ!部屋に連れ込むぞ!シンガポールに2度と来れないようにしてやるぞ!(何語を喋っているのかわからない独特な発音な上に怒鳴っているので全く聞き取れないが、かろうじて聞き取れた単語を分析するとこんな感じ)とさんざん脅迫され、携帯を奪われ写真を削除し、さらに削除ページからも抹殺された。イミグレーションでの撮影は禁止なのは知っていたのだが、まさか電車も撮影禁止だとは知らず、知識不足で申し訳なかったことを反省している。
その後何度もシンガポールに行っているが、基本的に街で出会うシンガポーリアンはとても優しく良い人たちであった。が、シンガポールからジョホールに帰ってきた時の、JBセントラル駅に降り立った瞬間のえもいわれぬ安心感は、言葉では言い表せないほどホッとするものなのである。




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