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6/27 学部ゼミ

抽象的な議論(論理)と個別の議論(経験、個別事象)は区別するべき

・契約の個別の議論とサンデルの言いたいこと(論理)がどのようにつながってくるのかわからない
 →水俣病のような日本人に馴染み深い例の方がみんなわかりやすい?
 先生コメント
 ・抽象的な議論(論理)と個別の議論(経験、個別事象)は区別するべき
 ・個別の議論に行き過ぎてもダメ
 ・なぜなら、そもそも抽象的な議論と個別の議論は異なるものだから

 ・カントも、「ここに匿っている人はいるのか?」というような場面に現実的に遭遇したら、「いる」とは答えないだろう
 ・あくまでも、抽象的な議論をするための個別の議論のため、個別の議論にフォーカスしすぎるのは抽象的な議論に方向性が向かなくなってしまう

 ・制服の校則についてディベートしたとする
  ・自分の学校の制服の校則について例を出しても、「あなたの学校の話であって、校則全体に通ずるものではないですよね?」となってしまう

 ・帰結主義(結果よければすべてよし)ではない!
  =道徳法則がなくなってしまう

   友達を助ける(結果)ためなら、嘘をついても良い(プロセスはどうでもいい)んだよ!とは言えないのではないか?

 ・帰結主義に陥らないために、カントは「嘘をつかない教訓」を設けている

 ・カントは「正直であれ!」ということを要求しているのではない
 ・「嘘も言い逃れも一緒じゃん!」のように良い悪いだけでは解像度が低い議論になってしまう
  ・変な一般化、道徳法則になってしまう
   →周辺化されている人、社会の歪みを生み出してしまうようなものになっていまうかもしれない

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