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6/13 イングルハート『文化的進化論: 人びとの価値観と行動が世界をつくりかえる 』

あとがきなど

経済的な問題には詳しく踏み込んでいないが、重要な問題であると認識していた
あくまでも文化的な問題を主として取り上げている

◎価値観の変化が政治に影響を与えているのではないか?
・イングルハートの主張と反して、経済のウェイトは上がっている
 ex.) コロナの経済対策
 コロナについては、一方で、精神論の方にも傾倒してもいる

・(産業革命に伴う)近代化論とは異なる「文化的進化論」

脱物質的価値観が反映された政党は日本ではあまり流行らなかった
ex.) 緑の党など

経済的なものよりも、価値観的なもの(アイデンティティポリティクス)の方が大きいのではないか?
・価値観が対立の軸となっているのではないか?
・アイデンティティポリティクスを重視するようなものが台頭してきた(右派と結びつく:イングルハートが意図した結びつきとは違う)
 ex.) 愛国心

リバタリアン:経済問題をストレートに扱う

豊かさの基準について

昔:車を持っているかどうか
今:SNSのいいねの数

経済の問題ではないのでは?
先進国の方がポピュリズム台頭
経済発展ではなく、経済のまわり方の構造(行動)が変わった(=必要なものが増えた)ことの方が、脱物質化している大きな要因なのではないか

宗教の取り扱いについて

・キリスト教的価値観によるものではないか?
・アイヌの暮らしは豊かではない?

◎ 脱物質的と自己表現はちがうのではないか?

物質的主義・生存重視(経済)の価値と、脱物質的主義・自己表現重視(価値観)の価値の対応関係について

・脱物質的主義の先に自己表現がある

・進化論のようにステージが変わっていくというよりかは、価値観(自己表現)のグラデーションの差という感じがする
世の中の傾向として、物質的主義・生存重視(経済)の価値から脱物質的主義・自己表現重視(価値観)の価値に移行している
・ただ、自己表現重視から生存重視に移行している(バックフラッシュ)が起こっているのではないか?

多数派とは誰か?

・「政治権力を多数派の手に取り戻す政治連合が必要」
→多数派とは誰か?
・たった数パーセントの莫大な利益を受ける人ではなく、大勢の労働者
→ポピュリズムの流れを断ち切れないのではないか?
 ・進歩的ポピュリズムもあり、ポピュリズムは一概に悪いものとは言えない

イングルハート読まねば…

・クリアにならないところを読み解く必要がある

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