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6/28 カント『永遠平和のために』

VolkとNationの違い
Volk (people):民族、人民、民衆
Nation (nation):国民

ロックあたりでNationは政治共同体という意味になる

ドイツ
・20世紀以降にVolkとNationが使い分けられ始めた
・カントの『永遠平和のために』での使い方:国民という意味に近い

常備軍
・王様のお金で雇われた傭兵のことを指す

第三条項
・一部人を殺しても良い?

弟子:フィヒテ
・国家が人を殺せとは命令できない
・ただ、抜け道はある

第四条項
・(補足の方にもあった)商業精神
・戦争にはお金がかかるから

フィヒテの書評:戦争を行えばお金が回る面もあるからカントが言うように商業精神で戦争を止めるとは思えない

・戦争は利害関係と結びついているのでは?

主権(nation state)とは:物事の最終決定権
→現在では国家が主権を持っていることになる
・主権と主権がぶつかったときに戦争が起こる
 →平和連盟が必要(ただし強制力はない)

強制力がないならばどうすればいい?
・国際法という慣習法に従うというのもあり得る

強制力持たせればいいじゃん!という意見があったら?
・判断を誤ったらどうするか?という問題
・各国の国力の差がありすぎる問題
・5大国がやる気を出せばできる
・現在では国連軍がいる
 ・朝鮮戦争ではじめて使われた
・フィヒテは強制力を持たせるべきと主張している

集団的安全保障と集団防衛(集団的自衛権)の違いについて
*正当化の論理が異なることがポイント!
・集団的安全保障:内部(仲間)で法に従わない人がいた場合に、アクションを起こす
 ex.) 国連
 集団防衛:外部から内部(仲間)に攻撃してきた場合に、アクションを起こす
 ex.) 日米安全保障条約, NATO

第一補説
・理性を認識するのも限界がある
・自然=人間が理解できる範囲内での法則
・乗り越えてよりステップアップする仕掛けを、自然が試練として与えている
 →理想状態に限りなく近づいていく(=進歩史観)
・合理的な理性や悟性を使えば、悪魔のような人間でも大丈夫

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