梅と椿

画像1 梅の花が咲き始める頃の三種生です。老梅と寿栄と開花を一種にして、金明竹の葉と藪椿で、春を待つ心で活けました。椿が好きで良く使いますが、私の庭の藪椿は少し遅く咲きますので、12月は友人の庭、1月は彼方と、何時も椿をいただいて、お世話になっています。梅も同じで、数年前も新年祝賀会の初生けで活ける梅が手に入らず、困って相談した方が、神社で暮れの31日の夜一晩中火を炊く場所の梅が咲いているからと、貰って下さって、助けられました。人と花との繋がりに感謝して花を活けています。
画像2 船越記念館での最初の企画展が開かれた時の写真です。このお話を頂いた時に、自然をこよなく愛していた船越達雄氏がこの場所で30数年前に描かれた庭の梅と椿の絵を拝見しました。ちょうど季節も同じで、館長さんにお願いして、今咲き始めた梅と椿を活け添えて、時を越えた早春の語らいをする事にしました。 梅の季節がめぐり来ると思い出す、楽しい花活けでした。