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異端者の悲み
異端者の悲み 1917(大正6)
谷崎潤一郎 1886〜1965
谷崎潤一郎 31歳。
最初にこの本を見て思わず・・おぉ、かっこいい!
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箱の表側はブラック。
本体は輝くシルバー。
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箱の裏側はグレー。(オールブラックだとちょっとキツイ)
本体のほうは表と同じ、きらきらシルバー。
グレーとシルバーの組み合わせがとても美しい。
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本の上部は天金加工。
天金加工の特徴は、紙の劣化防止、埃よけ、高級感。
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当小説が中央公論に掲載されたのは母の死後四十九日目となる。
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「異端者の悲み」主人公、章三郎とは谷崎自身のこと。
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・・・自叙傳小説ー「異端者の悲み」なり。こは予が唯一の告白書にして懺悔録なり。
「この本は告白書で懺悔の記録です」序文にて。
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自分には偉大なる天才があり、非凡なる素質がある。たまたまその天才と素質とが、物質的の成功至富の道に拙くて、芸術的の方面にのみ秀でて居る為にいつまでも其うやって逆境を抜け出る事が出来ないのである。・・・
天才の素質があるにも関わらず、裕福でないために人生なかなかうまくいかない、心がモヤモヤしている主人公の様子。
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ところで読書をするときに「これはしておいたほうがいい」ということがある。それは、著者本人のことをよく知った上で作品を読むということ。
理由は「頭にスッと入りやすいから」。
ということで・・かなり前に読んだ「細雪」。もう一度読んでみようと思う。
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著作者 谷崎潤一郎
発行所 阿蘭陀書房