異端者の悲み
谷崎潤一郎 31歳。
最初にこの本を見て思わず・・おぉ、かっこいい!
箱の表側はブラック。
本体は輝くシルバー。
箱の裏側はグレー。(オールブラックだとちょっとキツイ)
本体のほうは表と同じ、きらきらシルバー。
グレーとシルバーの組み合わせがとても美しい。
本の上部は天金加工。
天金加工の特徴は、紙の劣化防止、埃よけ、高級感。
当小説が中央公論に掲載されたのは母の死後四十九日目となる。
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「異端者の悲み」主人公、章三郎とは谷崎自身のこと。
「この本は告白書で懺悔の記録です」序文にて。
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天才の素質があるにも関わらず、裕福でないために人生なかなかうまくいかない、心がモヤモヤしている主人公の様子。
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ところで読書をするときに「これはしておいたほうがいい」ということがある。それは、著者本人のことをよく知った上で作品を読むということ。
理由は「頭にスッと入りやすいから」。
ということで・・かなり前に読んだ「細雪」。もう一度読んでみようと思う。
著作者 谷崎潤一郎
発行所 阿蘭陀書房