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安愚楽鍋

安愚楽鍋あぐらなべ 1871〜1872(明治4〜5)
仮名垣魯文かながきろぶん 1829〜1894
戯作げさく文学 1868〜1887

秀選名著復刻全集 近代文学館

仮名垣魯文、40代前半。
まさに幕末〜明治維新という激動期。

右上
牛乳=ミルク
乾酪=チース
乳油=バタ
乳の粉=パオタル(パウダー)

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文明開花。西洋の食事を「食べたい」人たちがご来店。

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右上
ビイル=ビール
サンパン=シャンパン

ひとりでまったりと牛肉を堪能している様子。
新しい髪型でしかも洋服姿。

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「牛の雑談」、あぐらをかきながらのおしゃべりの様子。なんだか風刺画のようです。

ということで、文章のほうはさっぱりわからなくても挿絵を眺めているだけで「新しい時代がはじまった」という当時の雰囲気が伝わってきます。

あと、安愚楽鍋のほかに「西洋道中膝栗毛」というお笑いドタバタ旅行記。けっこう笑えます。

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挿絵:河鍋 暁斎かわなべきょうさい(日本画、浮世絵)他

河鍋 暁斎かわなべきょうさい
ユーモアと遊び心が感じられる暁斎の浮世絵。
イメージソングの和楽器バンド「浮世heavy life」の曲がよく合っています。

骸骨が三味線を弾いている姿、鬼を蹴り上げる鍾馗しょうき、動物の曲芸、など迫力満点!


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