風立ちぬ
堀辰雄 34歳。
白を基調とした上品で美しい本。非常に丁寧な作りで製本されています。色は白と茶、背表紙の表題はゴールド。
自身も病を抱えながら婚約者とともに長野県の療養所に入院、のちに婚約者は死去。「風立ちぬ」はそのときの体験に基づいて書かれています。
ポール・ヴァレリーの詩、「海辺の墓地」より。
生きなくてはいけない。という意味だそうです。
ただ私が感じたのは「生きてみようかなぁ」のほうがなんとなくしっくりくる。当時の結核は不治の病。堀自身が長年の病に苦しめられ・・そこまでポジティブになれるのだろうかと・・。
著者 堀辰雄
発行所 野田書房
長年にわたる病と療養生活を繰り返しながらも執筆活動を続け、1953年49歳でこの世を去りました。
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「聖家族」同様、白基調でとても美しい本。限られた時間を大切に生きていきたい。。
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