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第18回 ブーケの行方

前回、。(まる)のイラストは幕の内弁当?
多種多様なおかずが少しずつ美しく配置された上等な幕の内弁当を連想しました。場面の仕切りに✖を使うアイディアには驚いた∑(๑ºдº๑)!!貸部屋が埋まらない事実と幸兵衛のややこしい人間性を表現した上で、物語のエピソード(※)を納める発想と工夫、技に驚嘆(-^〇^-)

※上段:豆腐屋のイメージ、下段:仕立て屋のイメージ、左辺:幸兵衛の妄想の中で恋仲になる仕立て屋の息子と古着屋の娘のイメージ、右辺:花火屋のイメージ。
左辺と右辺のイメージは演目との出会いを楽しみにして下さい。

次回の。(まる)のイラストは、18日(木)に公開予定です。

今回の伝言ゲームのテーマは春風亭昇りんさんの「ブーケの行方」です。

○落語会
グリーンホール寄席
会場:グリーンホール環七野方

演者は昇りんさん一人、独演会?のような仕立ての落語会。会場はセレモニーホール。お寺での落語会は何度か参加しているが、セレモニーホールは初めての参加。入館前後は落ち着かなかったが、昇りんさんの顔を見ればいつもと変わらず落語を楽しめた!
初めては他にも……演者さん自ら、CDラジカセのリモコンを操作して出囃子を流す入場(笑)
お客さんはグリーンホール寄席の常連さんが多いように感じられた。非常にアットホームな会場。開演前や仲入り中、終演後、自然に耳に入るおねい様方のご家族の健康状態や晩御飯のメニュー話が微笑ましかった♪

○演者、演目
春風亭昇りん
やかん
幇間腹
ブーケの行方(新作落語)

昇りんさんの高座は過去に数度聴いている。しかし、古典落語の印象は少ない。よく耳にする演目が新鮮に感じられた。

○ゲームのテーマとした演目
春風亭昇りん ブーケの行方

概要
「ブーケの行方」は自作の新作落語。
花屋の息子が主人公。主人公が結婚式前日に会場で花をセッティングしている場面から始まる。花は新婦の名前「ひまわり」にちなみ、向日葵の花が多い。なお、この結婚式の新郎は主人公の親友。
会場のセッティング中、親友から明日の式への参加を促されるが、母親が病気で入院していることを理由に辞退する主人公。しかし、これは主人公の嘘……主人公の母親は病気ですらない(^^;) 夜が明け結婚式当日の朝、メッセージカードが自宅のテーブルの上に!? これは結婚式のブーケに添えられるはずのもの……


「ブーケの行方」は主人公の意気地のなさがハプニングを巻き起こす物語。この主人公、今風に言えば、完全にこじらせている。しかし、この「こじらせ」模様が哀愁を纏いながらもコミカルに描かれ、なんとも落語らしい。また、主人公の母親もいそうでいないご陽気なおばちゃん♪ “天然”で悪気はないが、豪胆でそそっかしい♪


昇りんさんは昇市さんの弟弟子。春風亭昇太師匠のお弟子さん。昇りんさんが二ツ目に昇進したのは、2020年6月中席。まだ二ツ目になって一年も経っていない。しかし、古典落語はもちろん新作落語もしっかり楽しませてくれる(^^)v

昇りんさんの新作落語は「ブーケの行方」を含め3作聴いたことがある。全ての作品、心に闇を抱えた人物が登場する。この闇は誰もが経験したことのある、もしくは共感できる種類の闇でグロテスクなものではない。登場人物と同じ環境におかれた人間の「あるある」の闇だ。
ラジオリスナーから寄せられる悩みに近いかな?
この闇をコミカルに乗り越えてゆく登場人物の葛藤が昇りん落語の魅力!

昇りんさんの高座に出会ったら、
個性的な登場人物が繰り広げる闇との闘いを楽しもう!

☆昇りんさんと昇市さんが闘っている様子
(昇市さんのnoteより)

☆昇りんさんのnote
昇りんさん自作の新作落語の台本も投稿されています!

☆昇りんさんと昇咲さんのRadioTalk
昇咲さんは昇りんさんの弟弟子!パリコレを目指す⁉


〇まとめ
・個性的な人物の登場する新作落語。
・心に闇を抱えた人間のコミカルな闘い!

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