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第17回 小言幸兵衛

エロい♪とにかくエロい!
前回、。(まる)のイラスト、みなさんも興奮頂けましたか?布団からのぞくチラリズム♪絡み合う足♪大興奮のイラストでした( *¯ ꒳¯*)ムフッ

次回、。(まる)のイラストは、11日(木)に公開予定です。

今回の伝言ゲームのテーマは春風亭昇市さんの「小言幸兵衛」です。
。(まる)、もとい、僕の妄想を落ち着かせるために今回はお色気なしですwww


○落語会
日替り昼席
会場:連雀亭

昨年12月第4週開催の会。討ち入りの日(12/14)を過ぎ、年の瀬ムードが高まる中、“大晦日”や“正月”、“冬”や“寒さ”に関する話題が高座でも上がる。寂しさとお祭り気分を感じることのできる年末ムードに包まれた会だった。


○演者、演目
田辺いちか 出世浄瑠璃
三遊亭小笑 悋気の独楽
三遊亭好吉 親子酒
春風亭昇市 小言幸兵衛

開口一番のいちかさんは気持ちの明るくなる高座。「出世」がテーマの演目で観客の高揚感を高めつつ、武家社会のしがらみや建前と本音を好演。小笑さん(※)は御自身のキャラを活かし、かわいらしく生意気な定吉で会場を沸かせる。好吉さんは軽妙なまくらから、父親と息子の2人の酔っ払いを演じ分けお客さんを笑わせる。いちかさんは明るさ、小笑さんと好吉さんは冬の寒さを演出、昇市さんはドタバタ喜劇で正月ムードを感じさせてくれた。

※三遊亭小笑:今年5月上席より真打ち昇進が決まっています。小笑さん、おめでとう!

○ゲームのテーマとした演目
春風亭昇市 小言幸兵衛

概要
長屋の家主、幸兵衛は何かと口うるさい。家人に対しても、日頃からやいのやいのと小言ばかり。
ある日、ガラッパチの豆腐屋が部屋を借りに来る。言葉遣いも荒い、態度も職人気質で横柄だ。幸兵衛、もちろん気を損ねて追い返す。次に来たのは、丁寧な言葉遣いで物腰柔らかな仕立て屋。幸兵衛もこの仕立て屋を気に入るが、話が進む内に息子さんが気に入らないと言い掛かりをつける。仕立て屋の息子は、孝行者で、仕事もよくデキ、取引先からの評判もいいが、歌舞伎役者のような美男子。この美男子に言い掛かりをつけた幸兵衛さん、ここからの妄想が止まらない。

「小言幸兵衛」は幸兵衛さんの演じ方が見所の一つ。というのも、一目意地悪な幸兵衛、ちょっとかわいいところがあるのだ。ぶつくさ言いながらも訪ねてくる人の話に耳を傾ける。気遣いや思いやりもしばしば見せる。理屈っぽいかと思えば、ひとの機微には敏感……。ともかく、幸兵衛の人物像表現が難解に思える演目だ。

昇市さんは笑点でお馴染み春風亭昇太師匠のお弟子さん。昇太一門はケレン味なく軽やかに笑いを誘う芸風の芸人さんが多い。笑点での師匠そのままだ。昇市さんも多分に漏れず、軽快でテンポのよい高座が多い。今回も、人が悪いというよりお茶目でおっちょこちょいが際立つ幸兵衛さんだった。

ところが、昇市さん、高座の様子がいつもとは違う。意気込みが表に現れる熱演ぶり。物語中盤以降、顔を真っ赤にしての大熱演。上下(かみしも)へ顔の向きを変える(※)度に身体が客席に向かって来る迫力。

昇市さんが二ツ目に昇進したのは、2018年5月。複数人出演の会でトリをとる機会が少ない。まして、昨年はコロナ禍の中、出演自体も少ない…。理由は本人以外知る由もないが、あまり見られない昇市さんの大熱演に心が動いた。

※上下(かみしも):客席から見て右が上手(かみて)、左が下手(しもて)。演者の登場人物の演じ分けを楽しむ上でポイントになる所作。演者が顔を下手に向ければ上位の人、上手へ向ければ下位の人物を表す。通常の古典落語では、夫婦の関係は夫が上位で妻が下位。しかし、演目や物語の進捗によって、「かかあ天下」を強調するために、演者の工夫であえて上下を変えることがある。冒頭から上下が入れ替わっている「熊の皮」や話の途中で上下の入れ替わる「替わり目」を見て、演者さんの工夫を楽しめた記憶がある。


昇市さんのnote


昇市さんと桂竹紋さんのRadioTalk


〇まとめ
・幸兵衛の人物像の表現。
・昇市さんの熱演!

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