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あれ?こんなはずじゃ...50代転職の失敗日記

50代の中ごろに人生の転機がありました。そのことを書きます。

55歳で3社目に転職しました。ところが1年も立たないうちにオーナーと衝突して会社を辞めました。
あとさきを考えずに飛びだしました。次の就職先のあてはありません。
でも、どこかの会社に再就職できるさ、とおもっていました。
ナメてましたね。

「ビズリーチというサイトに登録すると、ヘッドハンターがレジュメを見て、オファーがくる」と聞きこみ登録しました。オンラインのフォームのとおりに書き込むと履歴書と職務経歴書がきれいにできあがるのが、とても新鮮な感覚でした。
このときに、生まれて初めて真剣に自分のキャリアを棚卸ししました。

書類ができたので、さぁオファーがくるぞ、と待ち構えていたのですが、これが全く来ません。書類選考の連絡は数件来ましたが、その後は音沙汰なし。
リングに上がらせてもらわないと、試合ができない、試合ができないと何も始まりません。
どこに行ったらリングに上がれるのか全く分からず、途方に暮れました。

1週間、10日と日が経つにつれて、いつも家にいる私に対する家族の視線が厳しくなってきました。

じっと待っていても何もおこらないのなら、こちらから売り込みに行くことにしました。

ビズリーチは、有料会員になると登録しているヘッドハンターに直接アクセスができるようになります。1ヶ月5000円を支払って有料会員になリました。当時700人ほど登録していたヘッドハンターのリストでアポイントを取って会いに行くことにしました。(ちなみに現在は6200人ほど登録しているそうです)

そのなかの、あるヘッドハンターにこう聞かれました。
「山本さん、あなたは自分に値段をつけていますよね」
 「はい」
「あなたを雇うと会社は紹介会社にいくら払うか知っていますよね」
 「はぁ、年収の35%が相場ですね」
「そうです、その紹介料は会社にとってあなたを雇うための投資ですね」
 「はぁ」
「投資は回収しないといけませんね」
 「はい」
「会社はあなたを雇うとあと何年働いてもらえるかを考えてその間に投資が回収できるかを考えます」
 「なるほど」
「そう考えると投資が回収できる年齢というものが計算できるんですね」 
 「それは?」
「52歳ですね」
 「私は56歳ですから、投資対象にならないということですか」
「そうですね」
 ・・・・・

しばらく黙り込みました。ヘッドハンターさんは可哀想と思ったのか、こんなアドバイスをくれました。

「これまでもらった名刺があるでしょう」
 「はぁ」
「家に帰って、片端から連絡を取ってみたらどうですか」

その日から名刺を頼りに連絡を取っては会いに行きました。

すると、小さなご縁が繋がって、運良く、数か月後に週2日の仕事がみつかりました。

一年後にある小さな会社に勤めることになりました。今年の6月に退職するまで10年お世話になった会社です。

自分で作った会社の名刺を眺めて、ふと自分の定年は自分で決めればいいということに気づきました。そう思った時に肩の力がふっと抜けるような 心持ちを覚えました。

自分では気づいていなかったけれど 定年というのはずっと重しになっていたんですね。

このとき自分の進む道は自分できめる、という当たり前のことを生まれて初めて自分事としてうけとめることができました。遅いですよね、でも、このことに気づかずに人生を終えるよりは良かったかなぁ、と思います。

コーチングを始めてから、長年勤めた会社の定年が近づいて、先行きの不安を感じている人の相談をよく受けるようになりました。そんなときには、今からでも遅くないですよ、これからワクワクすることを見つけてその目標に向かってすすみしょう!とお話しています。