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矯正医が思う歯列矯正のメリット‼︎その1


こんにちは!


歯列矯正専門の歯科医院を開業している
歯科医師りえです(^_^)


これまで、歯列矯正のデメリットをその1
その2の2回に分けてお伝えしました!


先に歯列矯正のデメリットをお伝えしたのは、治療を始める前に十分理解して頂きたいからです。


よく目につくところにはメリットばかりな気がして、歯列矯正を始めてそんなつもりではなかったのに!ということが無いと良いなと思います(*^^*)

ほとんどの矯正医は治療前に説明していると思います〜


そんなわけで今回は、矯正医が思う歯列矯正のメリットについてお伝えしたいと思います。


もうメリットは、
見た目が良くなる!
②口腔機能が良くなる!

につきます。


が、歯科医師としてはそれだけではなく


今後自分の歯並びで悩む必要がなくなる!
自分の口の中の健康に興味をもってメインテナンスを続けてくれる!
そのため、生涯入れ歯やインプラントに頼らず自分の歯だけで食事ができる可能性が高くなる!

などの
③歯にまつわるQOLが高まる!
も挙げたいと思います。

それぞれについて矯正医の目線でお伝えしたいと思いますが、また長くなるので今回は「①見た目が良くなる」についてお伝えしたいと思います。

①見た目が良くなる!


についてですが、ほとんどの方がこれを目的に矯正治療を行うのだと思います。


もちろん、矯正医としても最大限にその方に合った整った歯並びを目指して治療します。
では、矯正医は何を基準に整った歯並びを作り上げていると思いますか?

1)~4)まで基準となる点を挙げてみました。
あなたに当てはまる項目はありますでしょうか!?
(歯がキレイに並んでいる、は大前提なので割愛します〜)

バランスの良い口元。
1)~3)の説明の参考にしてください。


1)顔の中心と歯並びの中心をそろえる

特に上の前歯の中心がお顔の中心と揃っているとバランスが良く見えます。

2)笑顔の時に見える歯の高さ
口角を上げた時に見える歯の範囲(高さ)は笑顔の印象を変えます。


3)笑顔の時の歯と頬の間にできる隙間(バッカルコリドー)の割合

図の〇部分のように口角を挙げた時にできる歯と頬の隙間をバッカルコリドーと言います。


この割合が多いと笑った時に口の中に陰の部分が多くなり、口元が寂しい印象を与えてしまいます。


逆に割合が小さいと笑顔の際に歯が全面に見え、華やかな印象を与えることができる一方、場合によっては出っ歯の印象を与えることもあります。


このバッカルコリドーの範囲は多い方が良いとか、少ない方が良いとかではなく、その人の唇の形や口角が挙がる量など総合的なバランスで最適なバッカルコリドー量を判断します。


あとは人によって好みがありますので仕上がりは相談して決めますし、
不正咬合の状態によってはご要望通りにいかないこともあります。(-_-;)


欧米ではいわゆる「ハリウッドスマイル」と言われるバッカルコリドースペースが少なく、白い歯が全面に見える華やかな笑顔が好まれるようです。


ですが、アジア人は多少のバッカルコリドースペースがあった方がスッキリきれいな笑顔になるかな〜と個人的に思っております。


4)斜め45度の横顔のバランス
口元のバランスは、自分では正面から判断しがちですが、人からの見られ方って正面からの場合は少ないですよね?

真横から判断する場合は、E-Line(鼻の頭から顎の最突出部を結んだ線)の線の内側に唇が接する程度が良いバランスと言われていますが、これだけが横顔のバランスの美しさを決める条件ではないと思うのです。


おそらく人の印象って正面や真横よりも斜めから見られていることの方が多いと思うのですよね。


客観的な口元のバランスを判断するときは是非斜め45度から観察してみてください。


斜め横口元美人


歯列矯正では歯並びしか変化させることはできないのですが、総合的なお顔のバランスは額から頬のライン、鼻先、口元、顎のラインで判断できます。


そのため、全体的に判断するには正面や真横よりも斜めの角度からバランスを見るのが一番良いと思ってます!


私も、治療前に患者さんの斜め45度の横顔の写真も必ず撮って口元の印象をどうするか総合的に判断してます(^_^)v


以上が矯正医目線の①見た目が良くなるについてでした〜


みなさんが思う「見た目が良くなる」を作るために、このような目線でゴールを設定して治療をしております!


自分の矯正治療のゴールがどうなるのか、スタート時点である程度予測がつくと、治療へのモチベーションも上がりますよね^_^


今後は
②口腔機能が良くなる
③歯にまつわるQOLが高まる
についてお伝えします〜


では、また!

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