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歯列矯正にデメリットってあるの⁉︎その1

こんにちは!


歯列矯正専門の歯科医院を開業している
リエです(^_^)


今日は、歯列矯正を受けることによって生じるデメリット(不利益)をお話ししたいと思います〜


矯正治療にデメリットってあるの?と思われる方もいるかと思いますが、
矯正治療によって引き起こされる生体反応がデメリットとなりえます‼


歯列矯正をこれからやりたいなって思っている方は、こんな事もあるのか〜と知っておいた方が良いですよ!


長くなってしまいそうなので、2回に分けました!今回はその1です☝️
(①~③まであります)


歯列矯正のデメリット

きちんと歯磨きができていないと、矯正装置を付ける事で虫歯や歯肉、歯周病になるリスクが高まる!


これは、どんな装置でもリスクは高まります!
表側・裏側のワイヤーの装置は、イメージ付きやすいと思うのですが、構造が複雑なのでブラケットの周囲、ワイヤーの下など細かい所までしっかり磨く必要があります。


別の歯科医院で表側矯正装置をつけていた方。
茶色や白っぽくなっているところが虫歯です。


マウスピース矯正なら歯磨きがしやすいからそんな事はないだろうとお考えの方が多いのですが、しっかり歯磨きを出来ていない状態でマウスピースを装着すると、歯に付いている汚れをシールドしている状態になっているのでマウスピース矯正でも注意が必要です!


マウスピースでしっかりと歯を覆っているため、唾液の自浄作用(唾液の流れで汚れが流れでいく事)が働かないため、適当な歯磨きでマウスピースを装着することは虫歯になるリスクを高めます。


どんな矯正装置を選択しても、しっかり歯磨きする事が大切です🪥
きちんと歯磨きをして、通っている歯科医院でも定期的にクリーニング
してもらえていれば安心です(*^-^*)


続きまして
②歯を動かす痛みがある!


皆さん矯正の痛みがどんな痛みか分からないため、不安になる方が多いのですが、矯正装置を初めてつけた後や、調整した後2-3日が痛みのピークとなります。


痛みの種類としては、常にズキズキする様な痛みではなく、食事をする時に歯と歯が触れると痛くて噛めないという感じの痛みです。


特に、初めてワイヤーの装置をつけた後が一番痛みを感じるので、場合よってはお食事の30分前に鎮痛剤を服用してもらったりしています。


ですが、皆さんほとんど鎮痛剤は服用せず、少し柔らかい物を食べるなどの対応でやり過ごして頂いてます。


つまり、何とかなります!
耐えられる痛みです!

これまで、痛いから外して欲しいと言った方はおりません😊


続いて
③歯を動かすことで歯の根が短くなったり、歯茎の位置が下がったりする。


左側が矯正治療前の歯の根の長さ。右側は矯正治療後の歯の根の長さ。
同一人物です。治療後に下の前歯の根が短くなっています。


矯正治療で歯を動かすと、その反応で歯の根が短くなることがあります。


大半は、歯の根の先端が少しだけ丸まる程度にとどまりますが、
反応が強い方は半分ほど、根が短くなってしまうこともあります。
(ほとんどの場合が局所的です)


どのような人が根の吸収が強くなるかは、まだ研究段階で
解明されていません。


ですが、これで歯が抜けることはありません。
少し歯がぐらつく程度です。
ぐらつきが大きい場合は、歯の裏側から隣の歯とワイヤーで固定します。


そして、歯茎の位置が下がったりするという点。


左側の写真は矯正治療前の歯茎の状態。右側の写真は矯正治療後の歯茎の状態。
歯の重なりが強い場所ほど、治療後に歯肉が下がる傾向があります。


歯が重なって並んでいた場合、重なりをほどいて並べていくと
もともと歯茎が存在しなかった部分が露出してくるため、
歯茎が歯と歯の間を満たしてくれない状態になります。


これを専門的にブラックトライアングルと言います。
歯茎が下がって、黒く三角形に抜けているように見えるからです。


また、歯を動かす距離が大きい場合も歯茎が下がる原因となります。


歯茎の変化は、もともとの歯並びの状態や治療方法によって異なりますので、治療が始まる前に、担当の先生に意見を伺ってみてください!


まとめ

歯列矯正のデメリット
①きちんと歯磨きができていないと、矯正装置を付ける事で虫歯や歯肉、歯周病になるリスクが高まる。
②歯を動かす痛みがある。
③歯を動かすことで歯の根が短くなったり、歯茎の位置が下がったりする。


について今回はお話しました!


デメリットもありますが、歯列矯正のメリット部分も大きいので
理解した上で初めてください(^O^)/


では、また!

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