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ネカマ扱いされる男②

前回までのお話は ⇒ コチラ



そんなサポート役が
少ない世界では
よくお声がかかりました




〇〇へ行くから手伝って欲しい
△△討伐に参加して欲しい




独りでは到底無理な場所
倒せない敵を知る良い機会なので
時間があればなるべく参加しました




ですがここでの私の受け答えが
後に誤解を招くのです




当時はボイスチャットではなく
キーボードを使って
手で文章を打ち込むやりとりです



画面の向こうの
会った事もない人とのやりとり



私は普通に自分の事を

【私】

と打ち込んでいました



会話文章も砕けずになるだけ
普通に丁寧な言葉を使いました

~です
~わかりました



極々普通です




そうした対応をしていると
ある日



〇〇(私のキャラ名)は女の人?


と聞かれるようになってきました




私はなるだけというか
ネット上で自分の事を
あまり言いたくなかったので
つい


内緒です


と答えてしまいました



これが実にマズかったのです




その返答にお相手は


そういう答え方って
大抵女の子なんだよね~


サポート役とか選んじゃうのも
女の子に多いし(笑)




そう大誤解が生まれたのです




いやいや違いますよ


と訂正しても



隠さなくていいよ
皆には黙っておくから


みたいな




いや本当に誤解なんですよ!





そこからやけにお誘いが
強くなりました


二人で○○へ行こう

(頼んでないのに)
◇◇に連れてってあげる


他にも
何か高級な装備品が
突然送られてくる


なんて事が続きました




私は

有難いけれど
そこに行くまでの強さがないので
また今度でいいです
ありがとうございます


贈り物に関しては受け取れないです


とお断りしていました




それでも先方は


俺が守るから大丈夫


俺の気持ちだからとっておいて


といってくるのです





このままではいけないと思い



誤解されているようですが
本当に中身は男なんですよ



と返したのですが




俺の前では素直でいいんだよ


と逆に返してくるのです




もう画面の前で鳥肌ものでした



そうして怖くなって
そのゲームで遊ぶ事は
徐々になくなりました



暫くたってもう大丈夫かなと
遊んでみると違う方から



〇〇さん
何かネカマ扱いされてたけど
大丈夫?


とメッセージが届いていました




そう暫く遊んでいない間に
誘ってきていたお相手が



俺が親切にしてやったのに
いなくなりやがった
(フリやがった)

あいつはネカマで
色んな相手を騙している!



とフラれた腹いせに
言いまわっていたのです



私はフってもいないし
女性だと言った事は
一言もありません



丁寧な言葉使いする
サポート役で遊びたい
ただそれだけだったのに…



それから
オンラインゲームは
怖くなってしなくなりました



正確には
オンラインゲームでも徹底して
独りで遊ぶようになりました




もしオンラインゲームで
独りでひたすら
馬などの騎乗生物で走り回っている
そんなサポート役がいたら



それは私かも知れません



最期まで読んで頂き
有難うございました

ここを読まれた方が少しでも 人生を楽しく・楽に過ごせる そんなお手伝いが出来れば幸いです サポート頂けると 一層の励みになります ご覧頂き有難うございます