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それでも休もう、と私は言いたい

皆さんおはようございます、こんにちは、こんばんは華緒です。

今回のテーマは、「休み方」ついて。
前回は春菜さんが、「中断」と脳を休める「瞑想」について書いていましたが、私は「休む」ことそのものについて書いてみたいと思います。

夏休みや冬休みなど、日本人もちょっとずつ長期の休みを取るようになってきました。数年前からは、有給の取得に義務が生じるなど私たちの働く環境も少しずつ変化してきました。私が勤める外資系企業は、有給を取りづらい雰囲気はほとんどなく、仕事の調整をし、きちんと引き継ぎをするなどの社会人としてのマナーさえきちんとすれば、自由にお休みを取ることができます。

とは言えヨーロッパのように1ヶ月お休みするなどと言う文化そのものはないため、長期休みには一定の抵抗感があるのもまた事実です。そこも日本人の休み方反映されてるのかなあと思う時があります。

そもそも日本人は高度成長時代から休みなく働くってことが美徳とされていて、私たちの親世代は、「働く」と言ったら家庭を顧みずに仕事人間になること、会社に忠実な人間になることを求められてきました。そして私たちの世代もまたその親に育てられてきたため、そのマインドがどこかに残っているし、働くことには真面目であっても、休むことに対してはあまり向き合うと事はしてこななかったような気がします。

休むことへの罪悪感

そんな背景もあって私たちにはどこか休むと言うことに罪悪感があるような気がします。

みんなはそろってお休みするような土日や祝日は特に問題ないのですが、みんなが働いているときに自分だけ長めに有給を取る、産休のような長いお休みに入る、などは何となく気持ちがそわそわするものです。

働いたらお休みをすると言うのはごくごく当たり前なことだし、会社員なら尚さら有給という「制度」が認められていて、それを使うことに権利であるはずなのになんとなく罪悪感を感じてしまう。。

このそわそわは一体どこから来るんだろう?

ひとつは、やっぱり私たちは休むと言うことに慣れていないんだろうな。
もう一つは組織がそこに対しての体制や仕組み作りが万全ではないと言うことなんだと思います。

休むための技術

実は「休む」には準備と技術が必要です。

自分が休むときに仕事をきちんとお願い出来るような人間関係ができているか? 組織の中で働くことの最大のメリットは代わりがきくと言うことですが、自分の仕事を他の人にお願いするのはなんだか悪いような気がしますよね。仕事をしていくうえでは、落ちつ持たれつ「お互い様」と言えるような人間関係を構築する必要があるんです。

誰かが休んだら誰かがカバーする。それがチームで仕事をすると言うこと。普段からこのチームワークが築けているかがお休みに対する罪悪感とハードルをちょっとだけ低くする技術だったりするのです。

そして、休ませる側。私は管理職ですがチームメンバーがお休みを取ることに違和感はありません。ただ、ぎりぎりの人数で運営していることもあり、日程の調整をお願いすることはあります。日本企業の多くは人材の数をおさえているだろうと思います。会社の人材・採用計画って本当に難しいのですが、休みむことが難しいほどの人数制限もまた休みづらさに拍車をかけているような気もしていて、ここはまた機会があれば、どこか別のタイミングでお話ししたいと思います。

では、フリーランスとかはどうなのか?

いかに自分のスケジュールを調整できるかの技術が必要になってきます。これもベースは人間関係。締め切り設定や仕事のボリュームを調整するのはもちろんですが、そこもお客さんとの関係性がいかにフラットであるかが必要になってきます。自分のお休みを理解してもらえるような関係性が築けているか? 代わりが効かないという一見デメリットに思えるような状況をメリットに変えるぐらいの技術も必要かもしれません。 

それでも休もう

いいアイディアが浮かばない時、ちょっとそこから離れて散歩したりするとふっといいアイディアが浮かんでくることはありませんか? 休むことの最大のメリットは、まさにこれなんです。

健全にアイディアが出てくること、ヘルシーなコンディションを保てること。そうやってサスティナブルに働くためには、休むことは絶対に必要なのです。だからちょっと罪悪感があっても「それでも休もう」って私は言いたいんです。疲れたら休む。むしろ疲れる前に休む。ちょっとずつ調整して、ベストコンディションを保つことができればそれこそがサスティナブルな働き方になるし、自分を大切にすることにも通じると思います。

日本はまだまだ有給明けに「お休みいただきありがとうございました」みたいなメールが飛び交います。これはコミュニケーションの一つの言葉ではあるものの、同時に「休みづらさ」の本質が現れているような気もします。

まだまだ休むことも休ませることも、得意ではない日本人。まずは私たちができることから少しずつ、自分が影響を与えられる範囲でトライしていくことが重要なのだと思います。

最後に

東京はオリンピックが開幕しました。昨日の開会式はいろんなことを考えるきっかけになりましたね。こちらについてはまたスタエフでお話ししようと思っています。

毎日暑い日が続いています。
みなさん、熱中症に気を付けて素敵な週末をお過ごしくださいね!

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