歌劇場の夏休み!音楽家達は一体どこへ?!
劇場は夏休み
今日はこれからヨーロッパで
声楽を学びたい、将来ヨーロッパの舞台で
歌って行きたい!
と言う目標がある方には
ちょっとだけ参考になる話かもしれません
ここヨーロッパの歌劇場は
7月、8月の2ヶ月間夏休みに入ります。
夏の期間中は音楽活動が出来なくなるのか?
と言う訳では全くありません
夏は各地で大小様々な
音楽フェスティバルが行われています!
ここではよる9時ごろまで明るいので、
少し涼しくなって過ごしやすくなった夜、
郊外にあるお城や、
昔お城のあった遺跡
または街の中に特設舞台が設けられ
野外でコンサートやオペラ、ミュージカル公演が盛んに行われます。
そしてこのフェスティバルで活躍しているのが
もちろん夏休みに入った
プロフェッショナル、フリーランス、そして音楽学生の皆さんです
大きなフェスティバルに参加するためには
ソリスト、合唱アンサンブル等の
オーディションが行われます。
エージェントがいる場合はもちろん事務所から
オファーが来る事もあります。が
学生時代はそのような募集情報は
人伝に声がかかってくる事が圧倒的に多かったです。
そして、
一度この歯車の中に入ると
毎年色々なところから声がかかることになります。
なので、
通常から様々な音楽仲間とコンタクトをとっておき、
小さなコンサートにも積極的に参加すると言うことは
とても大事なことになります。
学生さんの場合はビザの関係で
収入についての問題もあるのですが、
フェスティバルの主催側が保険や税金などの問題も
きちんと指示を出してくれたり、
処理してくれたりするので、
私が問題を感じたことは
ほぼありませんでした。
なんといっても素晴らしい舞台上で
世界一流の声楽家の声や演技に
間近に触れられることは
何にも変えられない感動と経験になります!!
私が学生だった頃は
夏休みはエキサイティングで、目がまわるほど忙しい期間でした
今日はこのホール
明日はこの劇場、
そして週末はこの聖堂でコンサート!!
と、練習とコンサートづくめのとても幸せな毎日を送っていました。
そして、そのフェスティバルでいただいたお給料で
なんと一年間の生活費を確保していました!!
なかなか安定した仕事の無い音楽家にとっては
夏は大事な稼ぎどきでもあります!
そしてそんな仕事の中から
ソリストとしてのチャンスをものにして、
世界に羽ばたいていった素晴らしい仲間達も大勢いるのです。
夏に行われる著名な先生の講習会やコンクールなどに
参加することももちろんとても大切です。
が、実際の舞台を通じてしか学べないことも
舞台芸術の場合は
本当に多くあります。
なので、
積極的に活動していく
と言う姿勢は何よりも
手応えのある将来を作るための
基盤になってくれた、と
私の場合は
感じています。
今日はちょっと昔の楽しかった夏休みを思い出したので
ざっくりと
書いてみました。
もしも花残月に音楽留学や、海外生活、など
聞いてみたいことなどありましたら
ぜひコメントくださいね。
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