さくらなみき

メンタルの弱い20代OL。大好きなもの:読書・カフェ・自転車・猫・カレー       …

さくらなみき

メンタルの弱い20代OL。大好きなもの:読書・カフェ・自転車・猫・カレー                      本に関わる仕事をするのが夢で、転職したいという願望を淡く淡く抱いている。求む、選択的夫婦別姓。

最近の記事

『ちはやふる』最終巻の感想(※途中からネタバレあり)

 先日、競技かるたを題材とした人気青春漫画『ちはやふる』が最終回を迎え、完結した。  『ちはやふる』を知ったきっかけは「このマンガがすごい!(2010年)」で第1位になっていたことだから、かれこれ12年くらいの時が経過している。初めて読んだときから、面白すぎる&胸熱すぎる展開に涙し続け、波はあれど、ずっと大好きな漫画であった。  『ちはやふる』は私自身の青春そのものだ。自分には別に青春らしい青春はなかったが、それでもこの漫画には青春のすべてが詰まっている。  その『ちは

    • 文学フリマに初めて行ってみた&購入本紹介

      文学フリマ初参加の感想 2023年1月15日(日)、京都で開催された文学フリマに初めて行ってきました。  これまで、ぼんやり文学フリマの存在は知っていたものの、私の頭の中では「コミケの文学バージョン」というイメージがあり、一見さんが行ったら大やけどをする・ルールを把握していないと死ぬ、という謎のハードルの高さを感じていました。(ちなみにコミケにも行ったことはない。)  ただ、最近は自分でも何か文章を書いてみたいな、いつか文学フリマみたいなところで本を出してみたいな、とい

      • ぼっちユニバの思い出

         2022年は、数回、ひとりでユニバに行った。  大阪といえば、通天閣、海遊館、そしてユニバーサル・スタジオ・ジャパーーン、と並び称されるような、あのユニバである。  現代は、おひとりさまが活動しやすい世の中へと変化しつつある。ソロ活、なんて言葉もあるし、ひとり旅、ひとり焼肉、いろんなアクティビティをひとりで楽しむ人が増えてきたらしい。  テーマパークについても、ひとりディズニー、ひとりユニバの動画をアップしている人を見かける。  が、そんなのは所詮ネット上の幻想である

        • 買い物に行くと必ず体調を崩す話

           大きなショッピングモールや梅田の商業施設など、人も物もわんさか溢れた場所に買い物に出かけると、ほとんどの確率で体調を崩す。  体調を崩す、というと少し大げさだが、頭が痛くなったり、頭がぼっーとしたり、どっと疲れたりする。体の不調だけでなく、精神的にもやもやしてしまうことも多い。  出かけたら疲れるのは当たり前だが、もう少しちゃんと原因を分析してみたところ、だいたい次のことかなと思う。 ①人が多すぎて、飲食店やトイレに行くのに長蛇の列に並ぶ必要があり、疲れる。 ②施設

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          2022マイベスト本ランキング

          はじめに:2022年の読書生活の振り返り  2022年の読了本数は、63冊でした。なんとなく100冊の大台に乗りたいという願望があるので、冊数だけで見ればそれほど多くないかなと思いますが、2022年の一年を、読書生活という観点から振り返ってみると、いろんな出来事があったなあと思います。  はじめて芥川賞候補作を発表前にすべて読了し、芥川賞受賞予想を勝手に楽しんだり、名作海外文学に挑戦してみたり、大好きな朝井リョウさんのエッセイ新作が発売されたり、コロナ療養期間中は予想外に素

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          第167回芥川賞予想&全候補作感想

          はじめに  年に2回に開催される、芥川賞・直木賞の発表は、小説・文学好きにとってはわくわくする大きなお祭りです。  といっても、私は数年前までは、候補作発表の段階では気にも留めてなくて、受賞が発表されてから「ほ~こんな感じの作品が受賞したのか~読んでみようかな」と受賞作に手を伸ばすこともある、といった楽しみ方をしておりました。  1年ほど前からでしょうか。文学Youtuberが芥川賞・直木賞候補作予想で盛り上がりを見せており、なるほど候補作を事前に読んで受賞を予想してみると

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          成人式、会場から逃げてひとり京都へ行った思い出

           およそ5年前、振袖に身を包んだ私は、成人式の会場から逃げ出した。  逃げ出した、といっても、そもそも別に成人式は強制参加ではない。  市のホールで市長の話を聞くのさえ別に強制ではなかったし、あとはホール周辺にがやがや新成人が集まって、懐かしい友人との再会を喜んだり、写真を撮ったりしているだけだ。 だから、その会場から私がひっそり姿を消しても、特に間違ったことをしているわけではなかった。 なかったけれども、これでもかと煌びやかに着飾ってわいわい騒ぐ集団から離れて

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          弱い人間でも楽しく生きる道が見つかる1年になればいいな

          あけましておめでとうございます。 皆様、年末年始はいかがお過ごしでしたか。 年末の雰囲気は好きでした。 1年よく頑張ったね〜ゆっくりしよう〜っていう空気感が社会全体に漂っているし、特に今年はコロナ禍の影響もあって、忘年会や夫の家への帰省などの緊張するイベントはなく、のんびり過ごすことが出来ました。 ただ…年始となると、様相ががらりと(私の中では)変わります。 さあ1年頑張ろう!気合い入れてくぞ!みたいな雰囲気になるし、現に休みは3日まで。明日からはいつも通りの仕事が

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          2020年ベスト本ランキング

           2020年が終わろうとしています。  オリンピックで盛り上がる1年だったはずが、コロナの流行がいろんなものをことごとく潰し、打撃を与え、例年とはかなり様相の異なる1年でした。  かくいう私は、ありがたいことに影響の少なかったほうだと思います。  結婚式と新婚旅行がふっ飛びましたが、幸いキャンセル料もかからず、写真撮影に縮小してそれで満足でしたし、新婚旅行はまたいつかいけるかなと思っています。  そして何より、趣味の読書が本領を発揮してくれました。  もともとインドアで

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          自分の姓を使えない不便さは、雨の日のお出かけと似ている

          自分の姓を使えない、もしくは旧姓と戸籍姓を使い分けなければいけない不便さは、雨の日のお出かけに似てるな、と思う。 雨の日に出かけるのは、多くの人が大なり小なり憂鬱になる。 屋外での活動は制限されるし、傘をさしてても濡れるし、荷物が多いと大変だし、風が強いと傘が煽られるし、バス停で濡れた傘を閉じるのに手間取るし、いつもより混んでる電車で他の人の濡れた傘が当たったりするし、どんより暗いので、気分的にも落ち込むし…… 一つ一つは些細なことだ。 余程の大雨ではない限り、目的地

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          選択的夫婦別姓に託す、私の願い

          私は、切実に選択的夫婦別姓を求めている。 なぜ、私が別姓を希望するのか。そこにはさまざまな思いがある。 個人的な理由もあるし、社会的に選択的夫婦別姓が要請される理由もたくさんある。 ここでは、そのどちらにも触れているが、系統だった説明というよりかは、実際に数ヶ月前に結婚し、自分の姓を変えたことにまつわるもやもやとした思いを中心に語っている。 こういう思いを抱いている人がいるんだ、ということを知ってもらえればそれほどありがたいことはない。 1.自分の姓を名乗り続けたい

          選択的夫婦別姓に託す、私の願い

          1.17の日に想うこと

          2020年1月17日、仕事終わり。 疲れで重い体を電車に預けながら、ひとり神戸へ向かった。 三宮の東遊園地で開催されている阪神・淡路大震災追悼式典に参加するために。 はっきり言って、かなり気が重かった。仕事で疲れていたのもあるけれど、卒論で阪神・淡路大震災をテーマにして以降、震災関連のものごとに触れると、責められているような気がして苦しくなっていた。 卒論で阪神・淡路大震災の記憶の継承について取り組んでみたものの、私はついぞ心からその出来事に向き合うことが出来なかった。

          1.17の日に想うこと