物語における起承転結とは<小説・脚本書き方プロット講座④>
福岡で「作家塾」という小さな小説・脚本講座を14年以上、運営していく中で「プロット」を重視したおかげで多くの実績が出ましたというお話の第4回目。
本日は、小説・脚本を書く際にヒントとなる様に「起承転結」について説明します。
起承転結は「起・承・転・結」という4文字なので、物語がくっきり4つに均等に分割されるイメージで捉えそうになりますが、少々、違います
物語の起承転結は、下の図の様にイメージしてください。
如何でしょうか?
物語の起承転結の最大の特徴は、「承の中に起承転結」がある事です。
それでは、より詳しく解説します。
・「起」とは、物語の始まり
通常は、物語の主人公は何者か?どんな世界観で、主人公は何に向かって頑張り始めるのかを書きます。
・「承」とは、クライマックスに向かう階段
物語のクライマックスに向けて、物語が展開する箇所です。
概ね、主人公の感情がラストに向かって盛り上がっていく様子を描きます。
承は、物語全体で最も分量がある箇所で、承の中に<起・承・転・結>があります。
・「転」とは、物語のクライマックス
物語で最も盛り上がる箇所です。
主人公の気持ちが最も盛り上がり、激しく動く箇所です。
クライマックスは、何度でも盛りましょう。
「結」とは、物語のオチ
物語がクライマックスを迎えたら、あとはオチです。
オチとは、その物語を通して得た作者の結論を描く箇所です。
結は、物語を完成させる上で最も難しい箇所で、プロでも凄く苦労します。
以上、「起承転結」の解説でした。
尚、注意して欲しいのは物語の「起承転結」とは、基本的に主人公の気持ちの変化の起承転結であり、物語中の出来事は、主人公の心に変化をもたらすものです。
また、長編小説や2時間近くある映画などの場合、作中で何度も起承転結が繰り返されます。
もし、映画や小説などを観たり、読んだりする機会があったら、起承転結の構成がどうなってるかなと意識するのも勉強になります。
(花野組福岡「作家塾」)
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