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友達の恋愛アドバイスに感謝する

うんと若い頃に使っていた携帯電話が出てきたので、メールを読み返してみた。
写真のアルバムは楽しかった時のものの方が見返していて楽しいが、メールは悩んでいる時のものの方が読み返していて楽しい。
読みごたえがすごい。
いや〜〜〜当時の私も友人たちも悩んでること悩んでること。


私がおじさまに言われた言葉を悲しんで相談したメールと同じ日に、別の友達が彼氏へ送るメールの推敲を手伝ったり、途中で別の友達が彼氏と大喧嘩した話が入ってきたり、もうてんやわんやの大騒ぎだ。


「詳細は今夜会った時に話すね!」などと肝心な部分が省略されていて思い出せなかったり、中には「え、何の話だっけ?」「っていうか◯◯くんってどなたでしたっけ?」と、すっかり忘れている話もあったが、大体はありありと思い出せることが多く、
「あったーーーーそういう事件!!」
「そうだったよね、あの時は泣けたよね‥‥」
の連続だ。


自分の馬鹿っぽさ全開のメールもいっぱいあった。
例えばおじさまにデートを続けてドタキャンされた時の、友達とのやりとりとか。

【 聞いてよ〜。◯◯さんとのデートの約束また流れたの。でも今回は早々にリスケしようっていう意思はあるみたいで、来週の予定を聞かれたから『水木金は空いてます』って言っといたんだけど 】

【 花野、せめて『水だけなら空けられます』とかさ。水木金は空けすぎ。『あぁ、まだこの女は大丈夫だな』と思われるよ 】

ハッ‥‥!!!そっか!!!!
私ったら彼に会いたすぎて選択肢を提案しすぎてた。
ザ・都合のいい女になってた。(普通のカップルならそれで全然問題ないけど、この時はそうじゃなかった)


あるいは、ずっと冷たいおじさまに頭にきて「私もう決別メールを送ろうと思って」と友達に相談した時の返信だ。

【 送らなくていいと思うよ。決別メールは、むしろ思いの深さを物語るだけだからね 】

だ‥だよね‥‥!!!
本当に決別したいなら二度と連絡しなければいいだけだもんね‥‥!!!
そんなメールしたら「大好きです」って言うようなものだった。
あぶないあぶない。


私は根が暗いクヨクヨ人間なので、あまりサバサバした前向きな人と話すと余計に劣等感でへこんでしまったりするが、その点私の友達はみんな、見かけは派手だが根が暗くて情緒が細やかなので、安心して相談しやすい。(言い方がアレか?)


しかし改めてメールを見て何に感動したかといって、みんながお互い極めて真剣に悩んだりアドバイスしたり慰め合ったりしていることだった。
「これ、どう考えても励ます隙間がないな」ぐらいの案件でも、みんなそれぞれの考え方と言葉を駆使して励まし合っていた。
普通だったらきっと「もうあんな人やめたら?」の一言で済むような話なのに、私も友人たちも、相手を応援したい気持ちが文面から溢れていた。


私は、上記のおじさまと決別したり元に戻ったりを繰り返した末、ついに本当にお別れをした。
長い間ウダウダ同じことを繰り返していたおじさまとの話なのに、友人たちはみんな、呆れた風もなく非常に真面目に慰めてくれた。
その時のメールの一通は後でまた読み返そうと思ったのだろう、大切に保存ボックスに入れてあった。


【 はたから見たら恋愛なんて滑稽だけどさ、当人が本気である限りくだらないなんてことないもんね。大切な友達が本気でしてる恋愛は自分にとっても大切よ。】








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