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自分の着たい服を着られることの良さ

好きな人ができると、何しろ相手の好みそうな格好ばかりしてしまう愚か者の代表のような私だ。
「だって好きなおじさまから褒めてもらえなきゃ意味がないし」
の精神で生きてきてしまった。


私は、ちょっとヒールのある靴を履くとすぐ身長が170㎝を超える。
自分としてはそれで良く、ハイヒールを履いた方がスタイルも良く見えて助かるのでむしろ8㎝以上のヒールのあるものを好んで履いている。
フェミニンなフレアスカートに合わせるのも好きだし、派手なワンピースの時にも履きたいし、スキニーパンツにハイヒールも大好きな格好だ。
(会社などの規則でヒールのある靴を押し付けられるのはまっぴらごめんだが)

こういう格好も好きだし
(普段の主な格好)
(私じゃありません)
こういう格好も好きだし
(友達と遊ぶ時はいくら派手でも許されると思っている)
(気を抜くとビビッドピンクの服を買いがち)
こういう格好も大好きだ
(おじさま受けを狙ってる感がすごいけど)

本来の私は、大体において上のような三つの路線を自由に行き来していれば幸せだ。


しかしここで書いた人は、私がハイヒールで待ち合わせ場所に行くと露骨に嫌な顔をして不機嫌になった。
何回目かのデートの時、実際に「自分より背の高い女と歩くのが嫌。見下ろされてる感じが嫌」という旨のことを言われたため、以来その人と会う時はフラットシューズかスニーカーしか履けなくなった。
エレガント路線の服も嫌いだと言われたため、カジュアル一本槍の格好しかできなくなり、いろんな格好を楽しみたい私はとてもつらかった。
ただでさえパワハラを受けて心が荒んでいる上に、きれいな格好もできなくて一層病んだ。


でも彼だけが悪いのではない。
私が相手の好みに合わせすぎてしまうのだ。
大人っぽいワンピース姿を褒められたら、それに類するような格好ばかりしてしまいがちだし、洋服を買いに行っても「おじさまが好きそうかどうか」を基準に選んでしまうタイプなのだ。


だから私は、おじさまの前でいつもと違う路線の服を着る時、注意深くおじさまの反応をうかがってしまう。
どう思われてるかわからない時は「こういう格好お嫌いですか?」とおそるおそる聞いてみたりしてしまう。


その時に、
「あなたのどんな格好も素敵だと思ってますよ」
とか言われるととても安心する。
ハイヒールでおじさまより背が高くなってしまって、
「私があんまり背が高いとお嫌ですか?」と聞いた時、
「僕は好きだよ。花野は高いヒールの靴似合うと思ってる」
とか言われるととても安心する。
(嬉しい‥‥!!花野もそんなおじさまが大好きです‥‥!!)
と思う。


自分が無理に答えを聞き出しておいて安心したも無いでしょうよ、という話なのだが、本当にそう思ってくれてるっぽい時はやっぱり嬉しいのだ。
ああ、じゃあ私おじさまの前でいろんな格好していいのだなと思える。
おじさまの前で着たい服を着られるのだなと思うとわくわくする。
いつもそういうおじさまを好きになれればいいのだがな。


いやもっとブレない自分を目指せよ!っていう話か。


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