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人生の大半は、夫婦仲で決まる

私の両親は、性格が正反対。
母はおとなしくて、一日誰ともしゃべらなくても平気。
一つの趣味に没頭したり、家事育児をきちんとしてシンプルな暮らしを望んでいました。
父はカラオケ大好き。外に出れば、いろんな人と絡んで
その場のノリで適当なことをしゃべり、盛り上がって大はしゃぎ。
店に行けば店員さんに対する態度は横柄で、見ているこちらが恥ずかしくなるくらい田舎者丸出し。

そんな二人が合うはずもなく、なぜ結婚したのかといえば
昔の田舎のあるあるで、お見合いなのですが。

私が子供の時には、夏休みに家族旅行にも行ったりしましたが
まあ、必ず揉める。
いつの間にかどことなく気まずい雰囲気。
父の無神経で母が不機嫌になる。
さらに、父が不機嫌になる。
という地獄の時間が訪れるわけです。
旅行帰りの狭い車内で。

家でのお決まりのパターンは
父が酒に酔って母に暴言を吐く。
お前は馬鹿だとか、そういった内容です。
それに母が傷ついて、布団を頭からかぶって寝込んでしまう。
そうなると、子供は基本母親の味方なので「お母さん大丈夫?」となる。

父は不機嫌になって、ドアをバターン!と閉めたり「ばかやろう!」と大声を出したり、とにかく不機嫌を最大限にアピール。
母が急に寝込んで、「どうしたんだ?何かあったのか?」という時もあります。
自分が暴言吐いたことを覚えてないのです。
何かあったのか?じゃないよ。。。ほんとに「は?」の一言なのです。

しかし、もっと不思議なのは
翌朝普通に、二人は暮らしているのです。
昨夜のギスギスはなかったことになっている。
とりわけ仲良くということもないですが、平常運転に戻っているのです。
ここが、一番私には理解できなかった。
昨夜、母はあんなに悲しい思いをしたのに、特に話し合った様子もなく、ただなかったことにして生活している。
私にはとてもできません。
でも、母は私と二人になると父の悪口を言い
「あの人、最後ひとりになるよ」と言うのです。
なので、父へ嫌悪感だけが、私の心に積み重なっていきました。

こんな家で育った私。
結婚して家を出て楽しく暮らすことを疑わなかった私。
離婚して出戻るなんて、こんなはずじゃなかった。
何でこんなことになったのか。。。

先日、ご両親が買い物をする様子をお子さんが撮影した。という動画をたまたま見ていまして。
このご夫婦、まず笑顔がすてき♡
奥様が店員さんと服を選んでいるところに、旦那様が
「君はこっちのほうが似合うよ、俺は君を愛してるんだからよくわかってるんだ。」と。
「そう?でもこっちも素敵じゃない?」と奥様。
それを撮影しているお子様。

この笑顔だらけの買い物。なんなんだ。
私は一度もこんな場面に遭遇したことがない。
買い物に行けば必ず両親どちらかが不機嫌になる。
趣味とか、意見が合わないからです。

でも、このご夫婦も少し好みが違うみたいだけど
笑顔で自分の意見を伝えあっている。
なにこれ?素敵すぎない?
こういう世界があったのか。

この時初めて気づいたんです。
もしかして、夫婦仲って無意識に連鎖するのではないだろうか?
気づくの遅すぎました(笑)
楽しく暮らしていきたいと漠然と思っていたけども
もっと明確に、変えてやるんだ!という強い意志を持って
結婚生活に挑まなければいけない立場だったのです。
完全に私のミス。考えが甘かった。
もっと問題意識をもって、自分の人生について考えるべきでした。
あー。やってしまった。

ちなみに、父の脳内では自分は夫婦仲が良かったことになっています。
母が亡くなってしばらくしたある時、「夢に出てきてくれないんだよ~」と平気で気持ち悪いことを言っていました。
「は?」
自分が嫌われていたことに気づいていないんだ。
なんておめでたい人なのか。
言葉もありません。

色々書きましたが
結局は自分がどうするか、なんですよね。
わかってる。わかっています。
でも、言い訳させてください。
正直、私、今
なにをすればいいのかわからない。

離婚して、お金がないから実家に戻り
必死で子供育てて、仕事して、貯金して。
両親と揉めないように気を使い、子供にも片親だからと肩身の狭い思いをさせないようにと、ただ目の前のことだけしか見えなくて、ずっとそうやって過ごしてきました。
趣味なんてする時間もないし、自分が何に興味があるのか、何が好きかもわからなくなってしまっていました。

いままでいびつに積み重ねてきたものって、そう簡単に軌道修正できないんです。最初の段階で、大きな道の曲がり角を間違えてしまった。
いくら行きたかった道に近づこうとしても、なかなか思い通りにいかないんです。

でも、人生何が起こるかわかりませんよね。
毎日、不安と期待の感情がごちゃ混ぜになり私に降りかかってきます。
寄せては返す波のように。
明日に期待して、何が正解かわかりませんが
できることをやっていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。

この空のように晴れやかな人生になるように

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