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【今年40歳 富士登山への道】〜立志編〜

『いつかは富士山登山』
こどもの頃からそう思っていた。
ずっと心で死ぬまでに1度は挑戦してみたいと。

その “いつか” は突然にやってきた。


1 憧れの富士山

私には3つ離れた弟がいる。
両親がアウトドア好きであったことから
私もアウトドアな活動は大好きだった。
弟はボーイスカウトをしていて、キャンプやハイキング、奉仕作業に山登り…
私にとってはとても魅力的な活動内容で、弟が羨ましかった。
私も入団したかったが当時その団は女子の入団は認められておらず入団は叶わなかった。

弟はどちらかというとインドア派。
仕方なしに通っていた、と言う様子が
当時の私は実にモヤモヤした気持ちだった。

弟が小学校3年生の夏、ボーイスカウトの活動で富士山にチャレンジする事になった。貸切バスで出発。両親と私で見送りに行った。
嫌々出発した弟 とても羨ましかった私。
弟達は無事に登頂し帰ってきた。

もう28年前の事。
弟はいまだに当時の事を「本当にしんどかった。行きたくなかった。」と言う。
けど私は28年経ってもやっぱり羨ましいのだ。
“いつかは私も富士山の山頂に立ってみたい”
その想いは心の片隅にずっと持って生きてきた。
仕事に慣れて落ち着いたら、子供が生まれて時間が出来たら、お金に余裕が出来たら…
いろんな事を理由付けして
心の隅の“いつか”はずっと訪れ無いまま過ごしていた。

2 突然の決意

40歳の誕生日を約3ヶ月後に控えたある日
ウトウトと眠りにつきそうで半分意識もまだある 
そんな微睡んだ状態の時に
突然として頭の中に言葉が浮かんだ。

『今年が一番若い』

そんなの当たり前のこと。だけど私はハッ!!とした。
と同時に「富士山行かなきゃ!挑戦しなくちゃ!!」と
突然に決意が定り、今年行く!と決断した。
そこからは微睡はすっ飛び、目はバキバキに冴えて
ワクワクが収まらず空が白む明け方まで全く眠れなくなった。
令和6年5月25日の未明の話だった。

3 即日から準備開始

心が決まればあとは行動するのみ。

まず子供達に決意表明した。
「お母さんさぁ…今年富士山に登ることにした!」
突然の話に一瞬ポカンとした長男(14)。
けどすぐに「めっちゃ良いやん!頑張って!こっちは大丈夫だから!」
と受け入れてくれた。加えて「来年とか一緒に行ってみたい!」と。
嬉しい。うん、今年どんなだったか見てくるわ!と返した。

二男(10)は「え?え??どう言うこと?一人で行くの?どうやって?僕たちのご飯とかは?どれくらいの期間で行くの?」と
たーくさんの質問攻め。
けど最後は「えー良いなぁ。一緒に行きたかった。」と。
長男と同様にまずは一人で行ってみて来年行ってみようね!と返した。

我が家はシングル家庭のため
富士山に向かうには期間中の子供達+ワンコのヘルプが必要。
決意したその日のうちに実家に連絡。
母は「えぇ!?急にどうしたん?手伝いに行くのは全然構わないけど。体調は大丈夫なの?」とすんなりと受け入れてくれた。
体調を心配してくれているのは私が現在療養休業中であるから。
(これについては追々また書いていきたい。)

これで家を空ける手筈は整った。


4 トレーニング開始

体調不良はじわじわと去年からあって、年明け1月は食事がほとんど摂れず
1ヶ月で4キロの体重減少。体重とともに体力も激減。
訪問看護の仕事をしていたが、
何とか訪問だけをこなしてあとは寝込む日々。

日常生活にも支障をきたしている状態。
適応障害・抑うつ・不眠にて3月末で退職し現在は療養中。
4月・5月中旬は体調の浮き沈みが大きく
動ける時、動けない時の差が大きかった。
少し動いたら寝込むを繰り返す日々。
何かをする気力も湧かない日も多かった。
お薬の処方で随分体調の波は小さくなったものの
仕事に復帰というところまでは行きつかない状態。

少し体調面が安定してきた時、富士山登山を決意し
あんなに動けなかった朝が布団からスムーズに出られるように。
落ち切った体力を戻そうと決意の翌日からウォーキングを開始。
初めはゆっくり15分。
2キロ、5キロ と距離と時間を伸ばす。
早足にしてみたりとどんどん運動の幅を広げていく。

雨の日は散歩程度にしてみたり。
宅トレに変更したり。

とにかく毎日少しずつ運動を始めた。
あんなに不眠で薬を飲んでも寝つきが悪かったのに
運動を始めたらスッと眠れるようになったし
しっかり眠れるからか気分も良い。体調も良い。
決意し運動を始めてから全てが良い方に向かう感じがする。

自分の中でも体調の変化、心の変化はとても実感していて
決意当初は自分自身でも体調面に不安があったが
運動を進めていくうちに体調の回復とともに不安は少しずつ晴れていった。


〜準備トレーニング編〜へ

次の投稿は自宅周囲ウォーキングから
近場の低山ハイキングに至るまでを記したいと思います!
お楽しみに!

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