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目に見えないけれど、かんじんなこと

「かんじんなことは、目に見えないんだよ」

こう言ったのは、星の王子さまに出てくるキツネです。
そう、かんじんなことは目に見えない。

目に見えることをベースに考える科学の世界。
それによって肝心なことが見えるようになることもあるけれど、やっぱり目に見えないことは「ないもの」とされてしまう。

今まで見えなかったことってなんなのか。
真剣に考えて向き合う。ある意味、格闘技に近い。

「そんなものないんじゃないの?だって目に見えないんだから」

そう直接言われたわけではないけれど、同じようなことを言われたことはたくさんある。当事者には見えていることが、第三者には見えない。本人たちにも見えていないことがある。

でも、見えていないからといって、存在しないわけではないのです。
わたしにできることは、それを掬いあげて取りこぼさないように、ことばにすること。大切なことを大切な人たちに伝えられるように。

大学院の授業を通してお話を伺った14人の方たちの話を一気にnoteにまとめてみて、そんな思いが湧き上がってきたのです。

わたしたちの心の中に存在する、確かなもの。数字に現れていないかもしれないけれど、大切なもの。根拠を示せなければ、ないものとされてしまうアカデミックの世界で、どこまでできるのかわからないけれど、そこに確かにあるものを見失わないように、丁寧に掬いあげるだけ。

ちょっとした、決意のnoteでした。


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