見出し画像

限界時短ワーママ時代の辛さを6年越しに焚き上げる話

新卒から旅行会社に約10年勤め、スタートアップバックオフィスに転職したワーママです。
その辺りの詳しい経緯は前回記事へ▼

今回は、
「急な休みが多すぎる。こっちの身にもなれ。子供がいるからって、迷惑」

この前職の同僚からの一言をキッカケに、限界時短ワーママに成り果てた私が、約6年かかってやっとあの時の悔しさを昇華したので、お焚き上げ儀式の記事です。
※ちなみにこの言葉に対しては返す言葉がなく、トイレで泣きました。実際、私は迷惑な存在だったと思います。

自分をすり減らして働いていた前職のワーママ時代

前職の旅行会社で産後ワーママしていた頃、冒頭の同僚からの一言をキッカケに「もう文句言わせねぇ!」と躍起になり、産前の自分並みに働くために金銭的にも時間的にも多くの犠牲を払っていました。(※リモートワークなんて一切ない時代です)。

・病児保育代
・スーパーのお惣菜や外食に頼った食事
・家事代行
・交通費(※5分でも10分でも時間を短縮するため。徒歩移動は基本ダッシュ。それでも更に短縮するためのタクシー代・・・)
・闇残業
・頑張ってる私にご褒美!の小さな積み重ね(コンビニスイーツとかスタバとか)

さて、前提を整理しましょうか。
①旅行業界は、一般的に知られる通り”激務薄給”の世界
②さらに時短勤務で減らされる基本給&賞与
③産前フルタイム時の給与で計算された住民税や保育料を支払う

雀の涙程度の手取りしか残らず、さらに上記の出費を払うと、手元に残るお金はほぼ0、月によってはマイナスでした。※独身~DINKS時代の貯金を切り崩していました。(まさに本末転倒)

そして何より辛かったのは、メンタルの切り崩し。
周りに迷惑を掛けながら働いているんだから、仕事をえり好みしてはいけない
という呪いを自分にかけてしまい、新入社員バリにイエスマンになりました。やりたくない/苦手な仕事まで何でも精査せず引き受けました。闇残業たくさんしました。泣きながら仕事していました。

そんな日々を過ごし疲弊していくうちに、
①時間を犠牲にしたコミット
②他人軸評価の性格(人から評価されることでしか承認欲求を満たせない)
こういう、自分をすり減らした働き方には限界があり、長く続かない、誰も幸せにならない、と悟りました。
夫や子供にイライラをぶつけてしまうこともあり、最低な時期でした。

とは言え、そんな風に赤字を出しながらも働いていたのは、1つの信念があったからです。
「働きたい、と思った時に自分が何の手札も持っていない状態を避けるために、極細でもいいからキャリアを途絶えさせはダメ!今はそのための投資なんだ!」
という考えです。
子育てが落ち着くことは当面ない。小学生の壁、高校受験の壁、などなど、子供のことを考えずに過ごせる時間なんて数年単位でこの先ない。
未来に期待するのではなく、常に今出来ることを精一杯やるのみ、と考えていました。
※原体験として、私の実母は高学歴ながら、長年の専業主婦を経た後の再就職がうまくいかず、搾取されるような仕事ばかりやって疲弊している不条理を目の当たりにしていたので、”キャリアを途絶えさせること”に強い抵抗感がありました。

自己投資の回収は出来たのか?

自分をすり減らして投資して、同僚から

「急な休みが多すぎる。こっちの身にもなれ。子供がいるからって、迷惑」

と言われた日から、約6年が経ちました。

その間に
・マインドリセット(他人軸→自分軸、脱イエスマン、嫌われる勇気を持つ)
・転職(大企業→スタートアップ)
を行った結果、

時短勤務のまま、前職のフルタイムレベルの年収まで戻せました。
さらに、副業にチャレンジ出来たので、前職の年収を超える見込みです。

思えば、社内政治の巣窟の企業で勤めていると、他人軸の考え方に陥りがち。他人の評価ほど儚く無意味なものはないのです。

金銭的にはあの時の自己投資分は回収できる見込みです。
気持ち的にも、あの時の悔しさ、悲しさ(同僚に言葉を投げかけられた時は会社のトイレで泣きました)は昇華出来ています。

FYI:涙が出るくらい心揺さぶられる出来事は、色んな行動の原動力になったりします。こち亀の両さんの「今にみておれ」精神、大事!(笑)

こち亀の両さんの名言!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?