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金曜日の夜

今日は金曜日。
朝から1日頑張れば、また1週間で1番好きな夜の時間を過ごすことができると、わくわくするのが金曜日。
だから、私は少し自分に負荷をかけるような仕事は金曜日に行うように設定している。
金曜日マジックのわくわくがあれば大抵のことは乗り越えられるからだ。

今日は、いつもと違った金曜日の楽しみが特別にあった。
それは、水曜日の晩に旦那さんが呟いた「人間失格って家にあったっけ?」の一言から始まった。
家には太宰治の人間失格はなかった。
でも、家のどこかで見かけた気がしたらしい。
その何気ない一言から、私の方がまた人間失格を読みたくなった。
とにかく、読みたくなった。
でも、ゆっくり読めるのは週末くらい。
そこで、水曜日の晩から金曜日に仕事が終わったら本屋さんに寄って人間失格を買ってくる楽しみができた。

そんな密かな楽しみを迎えた金曜日。
こうやって、ビール片手に人間失格を読むという、至福の時間を過ごしている。

本屋に行くと、どうしても目標の一冊では終わらない。
読んでみたいなと思っていた2冊を買った。
しかし、そこまでには他にも2冊諦めたものがある。
本屋に行くと、どんどん読みたいものが湧いて出てきて、気づいたら5000円ほどの衝動買いをしてしまう。
単行本ではなく、文庫本コーナーから行ってしまうとそれ以上になることも珍しくない。
だから、今日は持っている図書券を使い手持ちのお金で1000円以内と決めて、本屋に入る。
結局図書券を1500円分使って現金1100円を支払い、端数の7円をポイントで支払う。
予算オーバーだが、自分の中ではポイントも駆使し、現金もニアピン賞。
我ながら、うまくやったなと思いながら帰宅する。

そんなことをnoteにつらつら書きながら、まだまだ終わらない金曜日の夜をワクワクしながら過ごす。
私は本と少しのお酒や珈琲、時々スパイスと自然の中で無心になる時間が有れば、満足に生きていける気がする。
とにかく、今日は月曜日の朝とは比較にならないほど幸せな時間を過ごしている。
しかし、そう思えるのは月曜日に頑張った自分がいるから。
いろんなことに感謝し、今日は何にもしない。
自分の好きなことをやり尽くすとわがままになれる幸福の金曜日である。

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