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第35話 自分の思いと検査

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思い出したので、書き足します。

5歳くらいの頃、どこかの病院でした。
母と手を繋ぎ、自分の採血の順番待ちをしていたのです。

本当はやりたくない。
その心を行動に移しました。
母の手を離し、逃げ出したのです。

ところが階段を素早く降りないといけなくて、チビな私は止まりました。
そこを母に直ぐに捕まえられ、手をギュッと持たれ、列に並び直したのです。

(私の味方はいないんだ)
と思った瞬間を覚えています。

もちろん母は1回でも採血は少ない方がいいと、思ってくれていると思います。でも、私を守る為。
もっと目線を下げ私の目を見て、心を見てほしかった。吐き出させることも、説明することも無かったです。これは私の両親に言えることです。

ニエレンベルシア
ご近所さんの庭に咲いていました。

小学生の頃、愛読していた漫画がありました。
「フレッドウォード氏のアヒル」という牛島慶子さんの本で、元ギャングで人生を半ば諦めていた小説家が、人語を話せるアヒルの家政婦を雇う話です。
そのアヒルは、とても愛情深くフレッドウォードさんを見守り、前向きに歩く手助けをしてくれるのです。今も私の書棚にあります。

本当の愛情とは?
欲しい言葉とは?
人間の不器用さとは?

あの漫画との出会いが無かったら、私は色んな事をひとつ胸に納め、思春期を耐え抜くことは出来なかったかもしれません。
だってグレたりしてないですから(笑)

煙草は高等部1年生の時に、ミカちゃんに勧められましたが、1度吸うフリをしただけでした。
お酒は年に2回程度コップに1杯でしたし、40代前半の京都旅行の時に、梅酒のお湯割りを飲んで下痢と嘔吐してからスパッと止めました。

下痢と嘔吐は血管を脱水させ、血液がドロドロになりシャント閉塞しやすくなります。手術の回数を減らせれるなら、止められます。

自分を守ること。大切にすること。
それが、本当はやりたくないことでも。

自分自身が1番長く自分と一緒にいるんですから。


自分が1番の自分の味方であれ。
自分を責めずに、生かして。
太陽さんもお月様も見てくれてる。
きっと大丈夫。

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