hanaki123

1983年生まれ、八王子市出身、埼玉県在住。 小さい頃から赤旗読者。普段オープンにしてない政治社会の話題を中心に書いていくつもり。ぜひ代々木の皆様ご覧ください。

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最近の記事

日本共産党は「民主的な組織」か?~29回党大会を前に②

日本共産党は1月の党大会に向けて、大会決議案を全党討論で練り上げ、支部総会-地区党会議-県党会議-党大会と代議員を選んでいくのだ。 この地区党会議で、除名批判をする党員が2~3割の得票を得る状況が一部にうまれているようだ。一方、除名や再審査が決議案に書いてないのであえて触れずに代議員になっている人もいるのではとの憶測、疑心暗鬼が生じている。 その点にくぎを刺しているのが、組織局長による文書(土方文書)だ。こちらの文書は常任幹部会のお墨付きをもらい、ひとつの指針となる文書に

    • 日本共産党は「民主的な組織」か?~29回党大会を前に①

      松竹氏のこの土日のブログ記事は、面白かったです。 私自身も紹介したが、共産党の党首選出が民主的選挙を実施しているという党建設委員会(責任者は山下副委員長)の主張のおかしさは以前書いた通り。 松竹氏は、委員長が田村副委員長・政策委員長に交代するかもしれないという憶測が世に出回っているため、党首公選を拒否する共産党がより民主的だと言っているこの選出過程を見せられるかと問うている。そして見せてもそこに映るのは、決して民主的な場面ではないことを示唆している。同感だ。 さらに、あ

      • 反共攻撃に反撃せず、松竹氏を「党攻撃している人物」という日本共産党の背景を考える

        松竹氏の赤旗政治部長へのメールは23回の長い連載となったが、ラストは暴露記事。想定外でした。 事の発端は9中総で、名指しこそなかったが、松竹氏が権力と結びつきをもっていることが、赤旗政治部長より示されたと、書記局長が結語で述べたことから始まった。 これを明らかにせよというメールを公開するという話から始まったのだが、松竹氏を批判する赤旗政治部長の方が権力と結びつきがあるという事について、元共産党国会議員秘書の反共攻撃を赤旗や共産党の代わりに反論する過去記事を出しはじめた。正

        • 2023年秋の共産党⑨~10中総、志位委員長の閉会あいさつへのツッコみ~

          10中総を伝えるしんぶん赤旗記事。 10中総でどのように大会決議案が修正・補強されたのかはわからない。 起草責任者、田村副委員長への配慮なのだろうか。 当日のYouTubeに貼りつけられていたPDFはダウンロードしているので、時間がある時に読み比べるが、25年参院選への記述があったので、みんな気になるところは同じなのかなと思った。 さて本題へ。 この赤旗記事の最後に志位委員長の閉会あいさつが紹介されている。その中で、大会決議案に絡めて以下のような発言があったようだ。  志

        • 日本共産党は「民主的な組織」か?~29回党大会を前に②

        • 日本共産党は「民主的な組織」か?~29回党大会を前に①

        • 反共攻撃に反撃せず、松竹氏を「党攻撃している人物」という日本共産党の背景を考える

        • 2023年秋の共産党⑨~10中総、志位委員長の閉会あいさつへのツッコみ~

          2023秋の共産党⑧~10中総の大会決議案・田村報告を聞いて【4】~

          党員拡大の日常化。党費納入・機関紙購読など確実の党財政を支えることになる党員の拡大が党存続の第一ということか。また、しんぶん赤旗を中心とした機関紙活動についてデジタル化の方針はなく、対面の良さが強調された。デジタルの赤旗を発行しても、票に結びつくとは限らないとうことか。ついこの間まで赤旗減紙のが続く中、発行の危機が叫ばれ、この物価高騰の中で発行維持が困難との見方が広まった。しかし、大会決議案ではこの点に一切触れない。訪問活動の中でデジタルも含めた赤旗読者訪問はカバーすれば、対

          2023秋の共産党⑧~10中総の大会決議案・田村報告を聞いて【4】~

          2023秋の共産党⑦~10中総の大会決議案・田村報告を聞いて【3】~

          多数者革命の党。民主集中制(民主的に決めたことがみんなで行動する。)がないと、国民多数者が結集できない。民主的に決めるとはどういうことか。ここに温度差があるから反発が党内でうまれるのではないか。今現在、民主集中制が共産党の多様性を薄め、党内の個人の尊厳が失われているのではないかというふうに映し出される。つまり、民主集中制があるから結集できないという人のいるのではないだろうか。しかし、国民の多数が結集するための旗印として、この民主集中制はゆずれない組織原則と。 一方でSNSの

          2023秋の共産党⑦~10中総の大会決議案・田村報告を聞いて【3】~

          2023秋の共産党⑥~10中総の大会決議案・田村報告を聞いて【2】~

          野党共闘への固執と野党連合政権への言及無し。野党共闘の成果を感じるのは東京都議選くらい。それは東京の運動における共産党の変化というのもあると思う。国政選挙については、共闘野党が勝った選挙区って地域事情や甘利氏のような特殊選挙区、安住氏のような選挙に強い人。そんな選挙に強いと言われ、共産党に選挙協力を迫っていた小沢一郎や中村喜四郎といった旧田中派金権政治家は小選挙区で落選。共闘で選挙をやるたびに議席は減っているし、比例で伸びない。「野党共闘で政権交代をめざす共産党」というのが支

          2023秋の共産党⑥~10中総の大会決議案・田村報告を聞いて【2】~

          2023秋の共産党⑤~10中総の大会決議案・田村報告を聞いて【1】~

          今回の決議案は前回大会の綱領改定・第1決議・第2決議を再構築・補強したというのが正直なところだろう。気になった点についてのメモ。長いので分割してアップする。 国際情勢から入るあたり、世界の中の日本というグローバルな視点をもてるのはいいこと。特に、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルのガザ侵攻などの戦争や中国による覇権主義の具体的行動が目に見える時代。理想だけでいいのかというのが世間からの日本共産党への注文。それに対して相手に投票行動につながるような説得力をもつ答えになっている

          2023秋の共産党⑤~10中総の大会決議案・田村報告を聞いて【1】~

          2023秋の共産党④~10中総を受けて、委員長人事の考察~

          11月13日、第29回党大会決議案を全党に提案する第10回中央委員総会が開かれた。この大会決議案の起草責任者として田村智子副委員長が幹部会報告を行った。共産党はこれまでも女性議員は多かったが、幹部登用が少なかった。各地の女性議員や女性国政候補者を中央委員・准中央委員に追加し、全体の役員数を増やした形で女性比率をあげてきた。党三役では、副委員長に2人女性がいるが、副委員長自体が6人いる。私から見れば、形だけの女性登用と見えていた。そんな中の幹部会報告をする女性副委員長、田村智子

          2023秋の共産党④~10中総を受けて、委員長人事の考察~

          2023秋の共産党③~手紙を出す相手は支部でよかったのか~

          11月13日・14日。党大会まで2か月前となるこの日、中央委員会総会で大会決議案が提案されると思われる。その前日の11月12日、この間の共産党が手紙と称する文書のやり取りを行っていることについて考えてみたい。 中央として支部に手紙を出し、その返事を求める。その返事を出す過程で、地区や都道府県の機関が指導・援助し、党勢を拡大させようとする狙いがあったと思われる。 そもそも、共産党は支部ー地区ー都道府県ー党大会という組織系統で成り立っており、中央委員会は次の党大会までの指導機

          2023秋の共産党③~手紙を出す相手は支部でよかったのか~

          2023秋の共産党②〜志位委員長は続投ですか?〜

          文化の日の南関東ブロック街宣を観ると、志位委員長の続投は決まりのような気もします。ズケズケと立憲と連携で合意したとか言い張れるのは確かに志位委員長だけかもしれません。 軽々しく、現実的でない政権交代をスローガンにしてしまう共産党にリアリティもなく、政治革新の期待を託せない日々です。 そんな自分が、共産党の組織について、次期党大会で是正した方がいいのではと思う点について今回は書きます。それは、訴願委員会、規律委員会、監査委員会の位置付けです。 今回の除名問題等で、党中央に

          2023秋の共産党②〜志位委員長は続投ですか?〜

          2023秋の共産党①〜党大会は開けるのか?〜

          この間、除名問題について外堀が冷めてきたのか、岸田の酷さが目立つのか、底をついた感じはあるのでしょうか。 除名問題の痛いところは、共産党には100%同意できなくても、政治を変える、よくするために応援する気持ちをもっている、共産党を積極的に選択肢に入れている人たちを、やっぱりそうだよなと思わせたところだと思う。 反共攻撃の相手といえば、自民党、勝共連合統一教会、公明党創価学会、維新…といったところだったのだが、除名党員と除名への疑問を感じる多くの人々となった。このことは、組

          2023秋の共産党①〜党大会は開けるのか?〜

          最近の松竹氏のブログを読んで

          共産党の存在意義を肯定しているが、現在の共産党には批判的な自分にとって、最近の松竹さんのブログ記事、『「革命政党」論と「敵の味方」論』と『除名再審査に向かう記者会見目録』は、かなり知的欲求を満たす内容で、何冊もの分厚い本を読まなくてもだいたいわかるコスパもタイパもいい記事だ。 何がいいって、今の共産党のおかしさの根源が、綱領や規約ではなく、執行部なんだってことがよくわかる。 2000年代の規約と綱領の改定が新規約、新綱領として党内で定着しないのは旧規約と旧綱領でガチガチな

          最近の松竹氏のブログを読んで

          共産党8中総 機構と人事 交代案(希望)

          世代的継承と言わず、党組織の世代交代を掲げなないのはまだまだお元気なのか? こんなこと起きれば、少しは… 不破哲三 社会科学研究所所長 ⇒ 中央委員・社会科学研究所顧問 浜野忠夫 幹部会副委員長・人事局長 ⇒ 中央委員 市田忠義 幹部会副委員長 ⇒ 中央委員 〇辰巳孝太郎 中央委員 ⇒ 書記局長代理・党建設委員会責任者代理 中井作太郎 書記局次長・選挙対策局長 ⇒ 人事局長 若林義春 書記局次長・党建設委員会責任者代理 ⇒ 選挙対策局長 党大会は中央委員の選出まで。だか

          共産党8中総 機構と人事 交代案(希望)

          共産党8中総幹部会報告を視聴して

          党員でもないのにリアルタイム視聴をしてしまった。 地方選はなぜ負けたかを正面から問わないから全く共感できる話ではなかった。2021年の衆院選からの言い訳ストーリーの中で語る意味が次に生かせるのか。つまり、今は冬の時代。第4の躍進期が来れば、「そんな時代もあったよねよ」と言えるでしょ。ってことですか?中島みゆきの『時代』はいい歌だけど、組織政党の教訓にしちゃうのどうなの?ポジティブと言えばポジティブなのかもしれないが。 地方選はなぜ負けたのか。それは地方選で問われる課題とは

          共産党8中総幹部会報告を視聴して

          日本共産党、次期衆院比例候補出そろう

          統一地方選後、解散風が吹く中、共産党は議席のメインである比例候補について、議席をもっていない北海道、北信越、中国、四国の候補を発表し、 その後、東北、北関東、南関東、東海、九州・沖縄の候補を発表し、 そして、東京、近畿の候補を発表した。 統一地方選の総括を1か月遅らせて行ったのがこの作業。 会期末解散を考えた時、このように共産党的サプライズ候補を最後に出して、総決起の8中総にと考えたのかもしれない。 だから、京都1区の候補もほぼ決まっているが、解散とならなかったため、もう

          日本共産党、次期衆院比例候補出そろう