日本共産党は「民主的な組織」か?~29回党大会を前に①
松竹氏のこの土日のブログ記事は、面白かったです。
私自身も紹介したが、共産党の党首選出が民主的選挙を実施しているという党建設委員会(責任者は山下副委員長)の主張のおかしさは以前書いた通り。
松竹氏は、委員長が田村副委員長・政策委員長に交代するかもしれないという憶測が世に出回っているため、党首公選を拒否する共産党がより民主的だと言っているこの選出過程を見せられるかと問うている。そして見せてもそこに映るのは、決して民主的な場面ではないことを示唆している。同感だ。
さらに、あれだけ、「志位委員長は間違っていない」と言っていたのに別な人を委員長にすることを、中央委員が採決で承認したのならば、何が間違っていたのか語られることに、「民主性」があるのではと問うている。
その考えには至りませんでした。流石です。
なぜって、志位氏は委員長続投じゃないと、「間違っていた」になってしまいますからね。党大会決議案では100年、101年の記念講演を学ぶことを掲げています。党史研究家として志位氏が議長就任の委員長交代か、志位=田村の2頭体制(議長=委員長、委員長=委員長代行、委員長=書記局長)のどちらかなのでしょう。
共産党は党首選出よりも、党大会の決議案を2か月かけて「議論」していることを「民主的」としてアピールしている。しかし、その党大会に規約に則り、除名再審査の請求をしている元党員の扱いを正式に発表せず、その元党員に影響されいる党員は党員ではないということまで言い始めている。これで、「民主的な党」と言えるのだろうか。
権力による反共攻撃の隙を与えたのは、除名2連発容認の党執行部であり、当人の主張への賛否にかかわらず、健全で民主的な組織運営だったのかという物差しで考えている党員だっているだろう。
日本共産党の執行部は何を守ろうとしているのか。内容に制限のない「討論」が行われ、双方の主張が残ってこそ、民主的な議論を経た党大会と言えるのではないだろうか。
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