5月こそ日焼け止めをぬろう
◆5月の紫外線が最も強い
1年で、一番紫外線の強い月はいつでしょうか。
7月? 8月?
「いえ、5月です」
と聞くと、驚くのではないでしょうか。
気象庁発表の「UVインデックス」で比べてみましょう。
7月は6.1、8月は6.0と、1年のうちで最も紫外線が強い月です。
それに比べて5月は5.2と、それほど強くありません。
しかし、皮膚に与える影響は5月が最も強いのです。
◆5月は、皮膚が紫外線に慣れていない
冬は夏に比べて、紫外線の強さが3分の1以下です。
おまけに、長そで、マフラー、手袋などの防寒具で身を包んでいるため、
日光には顔しか当たりません。
日に当たらないと、皮膚は紫外線に対して軟弱になります。
そんな5月。春の陽気に誘われて、半袖で首を出して外出すると皮膚炎を起こすのです。
暗い部屋にて電気を突然つけると、まぶしくて目を開けておれないように、皮膚も突然の紫外線にびっくりするのです。
◆メラニン色素が皮膚を守る
皮膚のメカニズムを、少し詳しく見てみましょう。
皮膚は「表皮」と「真皮」から成っており、
「表皮」はりんごの皮ほどの厚さです。
表皮は5~10層の表皮細胞からなっています。
一番下層の基底層には「基底細胞」といわれる細胞があります。
この「基底細胞」が分裂して表皮が作られています。
つまり、「基底細胞」は、表皮の母なる細胞なのです。
紫外線によって「基底細胞」がやられたら、表皮細胞は全滅してしまうので、皮膚には、それを防ぐシステムがあります。
それが「メラニン細胞」が作る「メラニン色素」です。
メラニン細胞は紫外線を感知すると、せっせとメラニン色素を作ります。
作ったメラニン色素を基底細胞に与えることによって、
紫外線から細胞を守っているのです。
冬は紫外線が弱いため、メラニン細胞は一休みしています。
春になっていきなり紫外線に当たると、メラニン色素が間に合わず、
皮膚がダメージを受けてしまうのです。
その後は「シミ」と「シワ」が待っています。
どうすれば予防できるのでしょうか。
◆5月から日焼け止め
日焼け止めは7月や8月に使えばよいというものではありません。
5月こそ、しっかりと日焼け止めをぬる必要があります。
急に紫外線に当たらないことが大切です。
徐々に日光に当たっているうちにメラニン色素が作られ、
お肌を守ってくれるのです。
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