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認知症予防に、散歩コースを毎日変えよう

散歩についてのクイズです。
散歩のコースは、いつも同じがいいでしょうか。
コロコロと変えた方がいいでしょうか。

認知症の予防という観点から言うと、
日々変わったコースがよいと思われます。

◆同じコースのメリット

18世紀に活躍したドイツの哲学者であり、
「近代哲学の祖」と言われるカント。
カントは、規則正しい生活を好み、
決まった時間に、決まったコースを散歩していました。
散歩するカントを見て、人々は時計の時刻を直していたと言われているほどです。
通り慣れた道を歩いた方が、考えに没頭できるのでしょう。

マラソンランナーの練習も、決まったコースを周回すると聞きます。
慣れ親しんだ道を走った方が、走りに集中できるからでしょう。

毎日、コースが変わったら、カントは哲学に没頭できませんし、
ランナーは走りに集中できません。

◆違ったコースのメリット

認知症対策となると話は別です。
脳は単調さを嫌い、刺激がないと閉じてゆきます。
毎日、同じコースを散歩していると、
体は喜んでも、脳は退屈してしまいます。

海外旅行を夢見るのも、日ごろと異なる街並みを、脳が求めているのでしょう。
イタリア、エジプト、フランスの旅行パンフレットを見ると、
こんなところに行ってみたいと憧れます。
しかし、そこに住んでいる人は、喜びも楽しさもありません。
慣れてしまったら、脳は喜びを感じなくなるのでしょう。

散歩のコースを変えると、脳に新しい刺激が加わります。

「道にでこぼこがある」
「こんな店ができたんだ」
「こんな看板があったとは、気づかなかった」

真新しい変化に、脳は喜びます
散歩のコースは、アップダウンなど変化に富んでいる方がいいですし、
道も複雑な方がいいでしょう。
同じコースでも、反対回りすると違って見えます。

◆運動友だちを持とう

2つのことを同時にすることが脳トレになると言われます。
一番良いのは、家族や友人と話をしながら歩くことです。

「会話」と「歩く」を同時にすると脳トレになりますし、
なんといっても楽しいというメリットがあります。

どんなことも楽しくなければ続きません。
「運友(運動友だち)」を持つことが、長続きのコツでしょう。

一緒に歩く人がいなければ、鼻歌を口ずさみながら歩くなど、
脳が喜ぶことをしましょう。
それがそのまま、認知症予防になるでしょう。

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