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仕事というもの

現在わたしは、スーパーでパートとして働いています。 


結婚して、15年くらい専業主婦でしたので、再び社会に出るにあたり、どんな仕事をしようか、とても悩みました。

四年制の女子大を卒業して、外資系保険会社の総合職事務として、5年間、その後、服飾専門学校の教員を3年間していました。だからか、仕事に対しては、変なプライドがありました。
けれども、実際の私は、パソコンもできないし、何か資格があるわけでもない。唯一持っている、専門学校の教員資格を生かすとなると、フルタイムで働かなくてはならない。次男は、小学生でしたので、帰宅した時には家にいてあげたい。
運動不足も解消したいし、しばらくは近所のスーパーで品出しをしてみようかな。少し納得はいかないけど、次男が中学に上がったら、都内で保険事務など探そうかな、などと思い、家から歩いて5分のスーパーに品出しとして勤め始めました。

品出しは、初めてやりましたが、届いた商品がすっきりときれいに棚にならぶと、片づけをした後のような爽快感があり、家で終わったか終わってないかよくわからない家事をするより、満足した気持ちになりました。
久しぶりの仕事でしたので、新しいことを覚えるのに、長らく使っていなかった脳の部分が少しずつ動くようになった気がします。
最初は、人にも仕事にも慣れるまで、涙ぐみながら(笑)仕事をしていましたが、慣れてくるとリズムができて、パートのある生活が普通になりました。

品出しをして、2年が過ぎたくらいに、サービスカウンターに移動して、今は、顧客管理と店舗管理を担当しています。品出しとは違い、お客様にとても近く、言葉を交わすことも多くなりました。
レジにもたまに入るようになったので、よくいらっしゃる方については、その方の生活が透けて見えてきて、人間観察をするのが元々好きな私にとっては、とてもおもしろい場でもあります。

最初は、パートという立場に、どこか納得がいかない気持ちもありました。しかし、どんな雇用形態であっても、その仕事にプライドを持っているかどうかが、仕事へのモチベーションに繋がると、今は感じています。

そして、できるなら、なるべく長く、おばあちゃんになっても、今と同じ仕事ができていたらいいな、と思っています。

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