![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/127341391/rectangle_large_type_2_aff1a26c2244c002e8cb03be4f3bdd4a.jpg?width=800)
西加奈子『i』
2023年7月に特別養子縁組でラオスより1歳の息子・一生を迎え、前後して6月に実子・二葉を出産。フランス人のパートナーと、家族4人でパリ在住です。
こちらで紹介されていたのを見て手にとりました。長らくフィクションを読むことから離れていたものの、久しぶりに小説の持つ力を感じた作品でした。
実用的な本とか目で見て楽しい本に偏りがちだったけれど、フィクションのよいところは追体験できる、想像力が働くところだよなぁと改めて感じます。
シリアから、アメリカ人の父と、日本人の母に引き取られた主人公・アイの葛藤をリアルに感じることができて、私たちが養親との資格を得る過程で、見聞きした「大人になった養子たち」の証言と重なるところもあり、作者が丁寧にリサーチをして書き上げたことが垣間見れました。
もちろん養子であっても感じ方はそれぞれ違うので、感じ方のひとつですが、一生が似たようなかとを将来考えることがあるのか、はたまた自分にとっては大したことないことなのか、一緒に話すことができるようになったらいいな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?