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足腰の弱った大勢の中の一人ではない。

62歳で小料理屋を起業した強い女Cさんの話を。

高齢者さんに運動を教える介護施設で看護師として働いてもうすぐ2年になる。

そこで働く前は、タイで美しくなるためのウォーキングや姿勢を若い女性を対象に教えていたので

最初は介護デイサービスでの看護師の仕事をほんのアルバイトくらいに思っていたが

いつの間にかその場所が居心地が良くなって今のところ住み着いている。

2年働いて、仕事にも慣れ、利用者さんの性格も大まかに把握してきたつもりだったが、人間というのは深いもので、まだまだ知らないことがたくさんある。

62歳のCさんがそのお一人で、先日施設に昔の写真を持ってきてくれて

小料理屋をオープンした時よ、という。

和服に、髪を結って、キレイにおしろいをはたき、お客さんに囲まれて美しく映っている姿。

利用者さんお一人ひとりの人生に心を傾ける時、それは歴史を学ぶような発見がある。

最近、仕事にも慣れて

正直飽きてるなーと思っていた。

2年くらいすると決まって、仕事に飽きてくるという悪い癖があるんだけど

利用者さんのこと、まだまだ知らないな。

ちょっとずつ知って学ばせていただこうと考えを改めた、そんな気づきでした。

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