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中学部に入学したら卒後活動スタートだ①

先日、晴れて娘が特別支援学校の中等部に入学しました。親も子も支援学校生活に慣れるだろうか、とドタバタしている入学直後にとあるアンケートが配られました。

「卒後に関するアンケート」

入学した直後に、卒業後の話しか・・・。
息子の高校では入学直後に進学か就職かのアンケートがあったなぁ。でも、中学校入学直後には進学か就職かのアンケートはなかったぞ。

でも、一般的なルートをいかない場合は、なにをするにも準備期間は長く必要なはず。

親子でまだ全く学校に慣れていませんが、卒後にむけての活動スタートです。

入学時に記入したアンケートとその理由

特別支援学校に入学した直後、卒後のアンケートがありました。「まだ先のことになりますが」ということでしたが、中学部卒業後の進路、高等部卒業後の進路の希望です。
中学部卒業後は高等部進学か、それ以外か、高等部卒業後は、生活介護、グループホーム、入所等あったと思います。

私は中学部卒業後に、入所か高等部進学と書きました。
そう書いた理由は、現在、市内に娘を食事込みで預けられるサービスがないからです。例えば、放課後等デイサービスは週1で決まった曜日のみです。長期休暇中は食事介助ができないので半日です。食事介助は介助の練習が必要ですが、長期休暇しか練習ができませんし、練習していると長期休暇が終わってしまいます。毎週、きょうだい児をおいて昼食時に出かけるのも後ろ髪をひかれていたのでやっていませんでした。きょうだい児も高校生になったので今年は練習に行こうかな・・・と考え中です。

短期入所(ショートステイ)は看護師がおられない福祉施設しかないのでできません。医療的ケアはありませんが、いざという時の投薬が看護師でないとできないからです。

入浴は最大週2回、訪問入浴を利用することができます。施設入浴をできるところがないので、それ以上は自宅でがんばることになります。

訪問看護は医療的ケアがないので利用することはできません。

このような環境なので、私や家族、親族になにかがあったときに市内や近隣市町村で娘をあずけられるところはありません。
「なにかあったとき」はどんどん近づいています。

後期高齢者となる近所に住む夫の両親、他地域に住む私の両親。
そろそろ免許の返納も考えないといけないけれど、田舎では買い物もままならない。たまに両親に出会うと「こんなに年取ったんだ・・・」となんとも言えない気持ちになります。
それら高齢者を、家庭の事情から私がメインで受け持つことになるのは既定路線でしょう。

そうなると、生活回せる?

何かあっても誰にも助けてもらえないとわかっていたら、普通それに向けて準備しますよね。親の老化も子供の成長もどんどん進んでいきますから。そして、自分の老化も・・・。

卒後のことをいつから考える?

卒後といっても人それぞれ。
我が家では義務教育卒業、つまり中学校卒業までを第1ハードルとしていました。
私は子供の卒後や親亡き後の暮らしについては、子供たちの障害がわかった時から考え始めていました。特に娘に関しては、誰かに預けることも誰かに見守ってもらうことも不可能だと思えたので、どこかの段階で施設入所という事は考えていました。
それがいつになるのかは分かりませんが、わかっている事は「必要な時に入れるわけではない」と言うことです。たいていどこも空きがありませんから。だから、早めから時間をかけて準備をすすめています。もちろん、気持ちの問題がものすごく大きいので、時間をかけて「覚悟」を決める必要もあると思っています。

高等部の進路担当の先生の紹介を受ける

卒後アンケートを提出してしばらくすると、担任より「高等部の進路の先生と面談できますよ」と言われました。

「え?なんで高等部の進路の先生?」

わけがわからず先生に理由を聞きました。どうやら、卒後のアンケートで中学部卒業後に「入所もあり」と書いていたからのようです。「希望すれば個人面談できますよ」とのことでした。

その個人面談の案内が、いい情報を聞けるから話した方がいいよ、なのか、早すぎると諭されるのか、「相談」という名の「雑談」なのか、具体的に入所先を探していくのか・・・全く見当がつきません。

迷いましたが、中学部以外の先生と話す機会は中々もてないと思ったので、個人面談を希望しようと思います。
純粋に進路のことだけでなく、中学部以外にどんな先生がおられるのか全くわからないので、雑談になるなら学校のことを聞いてみたいなと思いました。

おわりに

福祉サービスは、利用したいからといってすぐに利用できるものではありません。また、お金を払えばサービスの利用ができる、というものでもありません。
サービスにもよりますが数か月単位で時間がかかることもあります。
診断書が必要だったり、意見書が必要だったり、面談や家庭訪問が必要なことも多いです。 行かないといけない場所があったり、提出すべき山盛りの書類があったり、やらないといけない事はあれこれあります。

さらにそれをするために何週間も何ヶ月も「待つ」時間も必要な時があります。申請主義だからか、困ったからといってすぐに誰かに助けてもらえることもありません。
ものすごく早めに少しずつ行動していく。でも早すぎると「まだです。もう少ししてからにしてください」といわれ「もう少しっていつやねん!」と独り言。
コツコツと自分で情報集め続けるしかありません。

早めから少しずつ動いて、関係者っぽい人の集まりには首をつっこんで、紹介された人には会う、そんな、地味すぎることをやっています。

そこにどんな情報があるか分からないから。



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