見出し画像

「学校休みたい」の次に起こったこと。

子供が「学校休みたい」と言い出したとき、心配で、不安で、この先どうなるんだろうか・・・と行き場のない気持ちがありました。
そんな時のことを下記noteで書いています。

年長あたりから小学校の高学年を迎えるころまでのことです。

その後、思春期に片足をつっこみ始めた頃に、少しずつ様子が変わってきました。
「学校が嫌」→「学校休みたい」
こんな感じでしたが、少し周りが見えるようになってきたからでしょうか。

以前よりも、親・教員・子供のいい関係性が必要になってきました。

「学校休みたい」から「なぜ、自分が休まないといけないの?」

小さい頃は「嫌なことからは逃げる」ことで自分の中のバランスを保っていたように思います。辛いことがあった時は、それ以上に楽しいことをやって行き場のない思いに、蓋をしたり消化したり・・・。
でも小学校5年生から6年生にかけて、様子が違ってきました。

「僕は悪くない。なのにどうして休まないといけないの?」

ごもっとも。
「僕は悪くない」にどこまでの信憑性があるかは分かりません。正直「教室内で人の邪魔になるところにいる」だけでも、迷惑をかけていて悪いわけではない、かもしれないからです。

・教室で「ドンッ」と押される
・マラソンで一緒に転けたのにどうして僕だけが悪いの?
・先生が使う分度器(大きいやつ)で叩かれるのをやめてもらえない

こんなことが山ほどありました。
些細なことで子供同士で解決することであり、親が気にする様なことではないかもしれません。
それでも「なんでなんで!!」と自分を見失うくらい暴れるのをみていると「休む?」と親から声をかけたのでした。

今までなら休んでいました。
でも、その時は違っていたのです。

「僕は悪くない。なのにどうして休まないといけないの?」

本当にそうなんです。
どうして、嫌なことをされる側が休まないといけないんだ!
やってる側はどうしていつもと変わらない日常が送れてるんだ!

学校に行きたい気持ちを大切にするために

息子は学校が好きなんです。
勉強は苦手だけど、授業を受けるのが大好きです。

それなのに、自分が悪くない(と思っている)のに自分が休まないといけないなんて、どうしても受け入れられなかったんです。本当にそう。

でも、ルールを守っているか守っていないかなんて誰がジャッジするの?
先生だって判断つかない場合あるよね?
じゃれあってて仲良く遊んでいるように見えると全てOK?

高学年になると、先生が注意するギリギリのラインを見ながらやってる子、いるんです。先生だってわかってる。でも、ずっと見てるなんてできない。
だからこそ、先生の目の届かないところで事件は起こる。

先生は本当によく見てくださってた。
だから「僕は悪くない」に裏付けが取れたこともたくさんあった。
それでも色んなことは起こる。

ある事件が起きた時、珍しく息子がリアルタイムに近いカタチで教えてくれた。
信憑性もないので、とりあえず先生に相談した。
なんと、先生方も少し心配要素があったことらしくて、即日対応してくださった。
朝相談して、その日の授業で即対応。スゴイ・・・。

このことがあって、息子は「先生ありがとう。言ってよかった」といった。
私は「言ってよかった」って言葉が出てきたことがすごく嬉しかった。

大人だって難しい、人間関係に社会性

どこまでがじゃれあってて、どこからがいじりで、どうなったらいじめなのか・・・。やられた人が嫌だったら、って基準だと、どうしても全ての責任がやられた方にのしかかってくる。でも、なにかしらの基準があるのはいいのだと思う。でも、いじめかどうかの判断を、いじめられた方が判断するなんて責任重いな。

空気を読むとか雰囲気をみるとか、色んな事情を察するとか、多くの「学校では教えてもらえないスキル」が必要になる。
実は、このスキルが生きていく上でとても大事だけど、自然と身につける以外に方法がない。療育などでソーシャルスキルトレーニングがあるかもしれないけれど、週一で行っても身につけるのは難しい。

大人だって難しいもん。でも大人は、自分の意志で所属を変えることができる。でも子供は所属を変えることは難しい。
そんな狭い中でどんな人ともそれなりの付き合いをしていくのって、難しい。
サードプレイスってのもあるけれど、子供が求めているのはそれだけじゃない。
何より「自分の所属場所で楽しく過ごしたいんだ!」っていう声を大事にしたい。

おわりに

学校では毎日色んなことが起こっていて、あれもこれも見ていることは不可能。
そんな中で唯一親としてできそうなことは

先生と子供、親との信頼関係の構築

子供が先生や親に、困っていること、辛いことを打ち明けられるような雰囲気を作ることじゃないかなと思う。後手後手に回ってしまうんだけど、今できることは信頼できる大人が近くにいることを知ってもらうこと。

そりゃ、ソーシャルスキルトレーニングができたり、社会生活の基本的なルールを丁寧に学んだりできるとなおよし。
でも、今でも超忙しい学校で、そんなことする時間ある?

さらに、そんな概念的、当たり前のことを全ての先生が教えられる?
これは、教科の授業を教えるよりもある意味難しいと思う。
ただでさえ忙しい先生が、これらを学んで授業するなんてあんまり現実的ではない・・・。

だから、子供が安心できる場を作れるようにしていきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?