ゆるっとコミュニティを続けていたら、いいことだらけだった。

アドベントカレンダーで色んな人のブログを読んで、自分もちょっぴり書きたくなったので振り返りnote。

2019年1月に、SELECK編集長になってから早1年。メディアのUU数でいうと、若干の変動はあれどほぼ横ばい。数値的には伸びていない。

けれど、この1年を振り返ってみると「SELECKゆるのみ」というゆるーいコミュニティを起点として、読者さん企画のコンテンツが生まれたり、オフラインイベントが復活したり、今後につながる活動がいくつか生まれたなと思う。

ただの飲み会を「ユーザーコミュニティ」と呼べるのかは置いておいて(笑)、事実としていいことがたくさんあったなーと感じたので、2019年の活動をまとめておこうと思います。


「SELECKゆるのみ」とは?

そもそも「SELECK(セレック)」を知らない人のために簡単に補足しておくと、SELECKは現場の事例から学べるビジネスメディアです。主な読者は、IT・ベンチャー界隈のビジネスマン。2015年5月のリリース以降、700社以上、1,000を超える現場の事例を発信しています。

ちょっと運営側のこともお伝えすると、SELECK立ち上げから約3年7ヶ月もの間、ふなばれいさんが編集長を務めていました。(一言で形容しがたいけどなんかすごい人です。この自己紹介note読んでくれたらわかる。)
そのれいさんからバトンタッチして、2019年1月に2代目編集長に就任したのが私。

編集長を交代するちょっと前、2018年11月に「SELECKゆるのみ」はスタートしました。いつもbosyuさん使ってゆるく募集しています。(もしかしたら見かけたことある人もいるかも。こんなやつ。)

内容としては、ただただSELECK編集部と読者がゆるく飲む会です(笑)

なぜ始めたかというと、シンプルに読者さんと直接お話したかったから。
SELECKというメディアとして「よいコンテンツとはなにか」を常々考えているのですが、結局のところ正解はないし、自分たちだけで考えていては確からしさが掴めない。なので、PVなどの数値では測れないメディアの価値や、読者さんの潜在的なニーズをどうしても知りたかった。

…という真面目な気持ちもありつつ、ただお酒好きな女性がふたりいた(当時の編集部は2名体制だった)ので、読者とゆるく飲んでみよう!みたいな感じで始まりました。(いつも運営が一番よっぱらってます。ごめんなさい。でもめっちゃ楽しいです。笑)

ほぼ月イチで開催していて、毎回5〜15名ほど参加するくらいの少人数の飲み会ですが、温かい読者さんのおかげで第11回まで続いています。

2019. 05 ゆるのみ発の新企画が生まれる

SELECKは、2019年5月25日に4周年を迎えました。その周年パーティーに多くの人にお越しいただいて、今までの歴史の重みを感じるとともに、「バトンを受け継いだからにはもっともっと愛されるメディアにしよう」という気持ちを新たにしました。

この4周年を記念して出したのが、BASEさんとSTORES.jpさんによる対談

この特別対談は、実は「SELECKゆるのみ」の企画から生まれたものです。

ゆるのみを始めてから「この記事が参考になった」とか「他媒体だとこういう記事がおもしろかった」みたいな話を直接聞くことができて、それだけでも価値があったのですが、第5回のゆるのみでコンテンツ企画をしてみることにしました。

10名ほど参加してくれて、それぞれ自由にアイデアを出しあい、1人3票ずつで読んでみたいコンテンツ案に投票しました。

そこで一番、得票数が多かったのが「競合対談」。競合サービス同士の対談とか読みたくない? と盛り上がり、思いつく限りの組み合わせをその場であげていきました。(ホワイトボード汚いけどよっぱらいなので許して。)

早速アイデアを企画にして、SELECKの過去取材先を中心に打診を始めました。が、しかし。お断りの連続…!orz

Twitterでぼやいたら思った以上の反応があり、ニーズはありそうだなと思いつつも、なかなか決まらず(打率1割以下)、心が折れかけました。

でも「みんなの企画を絶対に実現せねば」という使命感で打診しまくった結果、最初に取材を受けてくださったのがBASEさんとSTORESさんでした。(本当に感謝です🙏)

記事の反響もかなりあって、ここから「読者と一緒にコンテンツをつくる」という新たな形がゆるのみで生まれました。SELECKにとって、2019年で一番の収穫だったと思う。

▼ちなみに、競合対談は第2弾も実現しました。うちもできるよ!という企業様がいればぜひお声がけください。

2019. 09 ゆるのみ企画からイベントが復活する

そして、記事コンテンツの企画だけでなく、イベントのコンテンツ企画もゆるのみで行うようになりました。

SELECKは「現場のナレッジシェア」をコンセプトにしたメディア。であれば、Web記事だけでなく、オフラインの交流によってもナレッジシェアを進めていきたい。そんな思いから、2019年9月にリニューアル復活したのが「SELECK LIVE!」です。

「SELECK LIVE!」とは?
SELECK主催の、仕事に役立つ「生の情報」を得られるイベント。業界・職種を問わず、毎回テーマを決めて実施してます。

第8回のゆるのみで生まれた「他社の面接を受けてみる」という案をコンテンツ化して、第1回のSELECK LIVE!を開催しました。

前半はLT、後半は参加者同士で模擬面接をして、その様子を会場内にライブ中継する、という形式のイベント。(第1回のイベレポはこちら

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ライブ中継の通信環境にかなり課題はありましたが(運営の問題)、企画自体はとても好評で、これもゆるのみのアイデアがあったからこそでした。

▼ちなみに、SELECK LIVE!の第2回は「1on1」をテーマに実施しました。

2019. 10 ゆるのみ読者がインタビュアーになる

さらに、各企画をするだけでなく、SELECK読者がインタビュアーになるコンテンツも作りました。

読者が日頃の業務における課題や気になるテーマに関して、話を聞いてみたい相手に取材するという企画。その名も「教えて!対談」。9月から11月にかけて3本連載しましたが、いずれもインタビュアーはゆるのみ過去参加者の方々です。

実はゆるのみには過去参加者を集めたFacebookグループがありまして、そこでインタビュアーを募ったところ、多くの人が手を挙げてくれました。

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ネタ被りなどを考慮して実現できなかった企画もあるのですが、公式で大々的に募集する前にゆるのみコミュニティでご相談してみて、本当によかった。手前味噌ですが、第1弾〜第3弾まですごくいいコンテンツができたと思ってますので、ぜひ読んでみてください🤲

【第1弾】事業に資する「PR」(LAPRAS伊藤さん→Sansan小池さん)

【第2弾】刈り取り型マーケからの脱却(DMM大対さん→バルクオム野口さん)

【第3弾】採用のCX(アイスタイル小坂さん→グッドパッチ小山さん)

振り返ってみたら、いいことだらけ

というわけで、編集長になってからのこの1年を振り返ると、いつも「SELECKゆるのみ」の存在がありました。改めて、この読者コミュニティの価値を言語化すると、以下のようなことがあるかなと思っています。

① アイデアの幅が広がる

ひとつは、コンテンツ企画のアイデアの幅が広がるということ。SELECKは完全に内製で外部ライターさんがおらず、かつ編集部2〜3名の体制ということもあり、自分たちだけのアイデアだとどうしても限界があります。
実際、ゆるのみに参加されたいろんな職種の方が、それぞれの目線で案をだしてくれることで、編集部だけでは思いつかないようなおもしろい企画案がたくさん生まれました。まだ記事化できていないものもありますが、読者のアイデアを起点に新しいコンテンツを生み出していくスタイルは、今後のSELECKにとってひとつの強みになると思っています。

② 企画実行の推進力があがる

読者さんとのコンテンツ企画には、アイデアの幅が広がるだけでなく、実行の推進力が上がる効果もあるなと感じています。特に最初の「競合対談」は、本当に心が折れかけたけど、読者のみなさんと約束したことが実現に向けた一番の原動力になりました。運営リソースが足りてなくて今ペンディング中の企画もありますが、必ずなにかしらの形にして世に出したいと思います。(今後はTrelloとかで公開しながらやろうかな。)

③ 読者のニーズや業界のトレンドがわかる

この価値は、初回のただゆるく飲むだけの会からずっと感じているもの。毎回思うんですが、SELECKゆるのみに来てくださる方々は、情報感度の高い人が本当に多い。今どういうことに関心があるとか、おもしろかった記事やイベントの話とか、普段どういう業務をしているかとか、普通に話しているだけでめちゃくちゃ勉強になる。
SELECKは職種や業界でターゲットを絞らないメディアだからこそ、鮮度の良い情報をオフラインで仕入れられることの価値は大きいです。

④ 運営のモチベーションが上がる

最後にして、これが最大の価値だと思います。メディア運営ってぶっちゃけしんどいことも多いけれど(笑)、読者さんと会って「SELECKの記事がちゃんと届いてるんだなー」とわかるだけで、本当に励みになる。もちろんTwitterとかソーシャルの反響も嬉しいのですが、やはりダイレクトに反応をいただける機会は貴重で、「いいコンテンツをつくり続けよう」と毎回思います。いつも本当にありがとうございます。

はい。ということで、SELECKゆるのみを続けてきて得られたものは数知れず、私にとって、編集部にとって、本当に大切な存在です。ゆるのみの夜は、ただのよっぱらいツイートばかりが溢れますが、どうか優しく見守っていただけますと幸いです(笑)

2020年も、素敵な出会いがたくさんありますよーに!そして、読者さんに価値のある、芯のあるようなコンテンツをしっかりお届けできるように、引き続きがんばっていく所存です。

#SELECKゆるのみは、「ゆるく」「楽しく」をモットーに今後も運営を続けていきますので、ご興味ある方はぜひぜひ遊びにいらしてくださいね。

では、よいお年を!!!

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!