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不妊治療を6年やってみてわかった 、病院に行く前にするべき3つのこと

HSPを持つ元小学校教師であり、現在不妊治療7年目のwebライター、冬野はなです。こんにちは❀ 最近、webライターでちょっと稼げた勢いでiPadを購入してしまいました。「豚に真珠」とならないように頑張って使いこなします^^;

不妊治療を長年してきて、自分ができることをしっかりしておかないと、高度な治療も高額な治療も意味がないのだなと痛感してきました。今、不妊治療を始めようか考えている方、不妊治療中の方に向けてお伝えできることがあるかもしれないと思ったので、書いていきます。

冬野はなの治療経歴

不妊治療を始めて丸6年。

はじめはタイミング療法で3カ月様子を見ましたが結果に結びつかず、その後ステップアップして人工授精を計12回、体外授精を計4回(内、採卵2回、胚移植4回)しました。

病院は1回転院を経験。生理痛のキツさで訪れた漢方薬局にて、半年漢方治療を併用。当時、金銭的にも今以上に余裕がなく、病院と漢方治療の併用に限界を感じ、漢方治療を断念しました。

現在は病院にはたまに行くのみで、不妊専門鍼灸院中心に治療中です。東洋医学で体の調子を整えてもらいながら、調子の良い時(妊娠しやすそうな月)に人工授精かタイミング療法をしています。

西洋医学の不妊治療をとことんやってみてわかったこと

不妊治療をしようと思っても、わからないことばかりでした。ネットで検索しても今よりもっと素人意見がいっぱいで、「頭痛、下腹部の張り、微熱があって月経予定日を過ぎているのですが、妊娠していると思いますか?」なんて妊娠しててもしてなくても同じ症状だなという書き込みがよくあり、それに対して「私もそうだったから妊娠の可能性あると思います!」という素人さんからの返事に一喜一憂している不妊治療中の方々が多く、専門家や不妊治療経験者の記事やブログがとても少なかったです。

そんな何が正解かわからない情報が散乱している中でじたばたするよりも、病院に通えばなんでも教えてくれるのだから、病院の先生の指示に従って治療すれば大丈夫、すぐ妊娠できるはずと思っていました。6年前の私は、病院を若干崇拝してました(^^;)

ですが、実際には不妊治療専門の医師にも、なぜ結果に結びつかないのかわからないこともたくさんあったのです。

私はこれを4年半続けていました。

体外授精になると高額で、1回50万ぐらいのお金が飛んでいきます。
移殖を4回しても結果に結びつかず、しかも私は採卵にかなりの痛みや麻酔酔いからの嘔吐を伴ったので、2回目の採卵をした後に正直、”もうこれ以上したくない!!”と思っていました。

痛みと嘔吐を乗り越えて採卵して、4回の移植をしても結果に結びつかなかったので、先生に「なぜ私は妊娠できないのでしょう?」と聞くと、たくさんの雑誌や新聞の記事に取り上げられる大病院の人気の先生は、こう言いました。

「う~ん、なんでだろうねぇ…。」 


4年半必死に痛みに耐え、けれど無情に訪れる生理の度に、何度も涙してきました。
自分の治療を決める判断はこれで正しいのか常に迷い、不妊治療のことを何も知らない人たちから「不妊治療をやめたらできたってよく聞くからやめたら?」と心ない言葉を言われ、不妊治療をしていると言えば好奇の目に曝され、セクハラも何度も受けてきました。
それでも夫婦でお互いに励まし合って、切り詰めた生活の中からお金を作り、なんとか続けてきた治療です。

体外授精の費用だけでも150万という大金(助成金は治療が終わるか妊娠できなければ返ってこないため、返ってきたのはほんのわずかです)がかかっていて、この先生は私たちがこんなに治療にかけてきたのに、妊娠できない理由がわからないのか…。そのことに愕然としました。

体外授精については多くの方がだいたい3回受けてみて、1回妊娠をできる結果になっていると前出の先生から聞いていたので、その辺りを自分でも目安にしていました。4回の移植が成功しなかったことで、私は「自分の体が他の人とは違うのかもしれない…」と真剣に考えることになりました。

そして、先生に聞けば何かしら現段階で妊娠しない原因が聞けると思っていたのに、それがよくわからなかったことで、病院の先生をあてにしていてはいけないのだと思い知った私は、より一層「自分と他の人との違いは何なのだろう…」と考えるようになりました。

「自分の体のことは自分がよくわかっている。」と言う言葉も聞きますが、20代、30代、40代の働き盛り、生活や不妊治療にいっぱいいっぱいになっている女性が果たしてどこまで自分の体を理解できているでしょうか??
けっこう私も自分の体に違和感を感じていたのに、気付けていないことが本当に多くありました。自分の体のことをと言うより、自分と人とが違うことに気付けていなかったです。

私のように、「高額な治療を長年続けてきたのに、なぜ授からなかったのかわからなかった…」という事にならないために、本格的に治療を始める前に、自分自身でもできることを探していくことが大切だと思っています。

1.自分の体を観察する

不妊治療を始めるにあたって、病院に行くか、自力でしばらくタイミングをとってみるか、漢方や鍼灸など東洋医学に通ってみるか。いくつかの方法があるのですが、どの方法が自分に合っているのかがまずわからないですよね。
それを知るためには、自分の体を知ることが一番大切です。
なぜなら、西洋医学の不妊治療は、誰にでも同じ結果を与えるものではないと感じているから。
体が弱っている人、頭痛や生理痛など痛みが頻繁に感じている人にはなかなか結果がでにくいものだと痛感しました。

私自身、月の半分以上に耐え難い痛みを感じていて、常に痛み止めを飲むという、ちょっと異常なほどに体の不調を感じていたのに、それが不妊の原因かもとは露ほども気づいていませんでした。

まずは毎日の体の調子をノートや手帳、カレンダーに書いていきます。 簡単に、百均の手帳に体の調子を数字10段階で書き記すような感じです。1日5分もかかりません。

そうすることで自分の体の具合が客観視できるようになり、不調にも具体性を見つけることができてきます。続けていると一週間、一ヶ月の体の波がわかるようになります。『何がしんどいのか』『どのくらいしんどかったのか』それを知ることが大切です 。

しんどさ(体の不調)には、必ず理由があります。”天気でしんどい”のか”気温差でしんどい”のか”ストレスでしんどい”のかいろいろな理由があります。体のしんどさの理由がわかれば、対策もたてやすくなります。

2.基礎体温をつける

 私は1年半の間、毎日基礎体温をつけています。つけていて良かったのは、自分の体がいかに他の人の体と違うのかということを目で見て分かるようになったことです。
忘れてしまうことがあっても、毎日測る時間が違っても良いので(メモには残しておきます)、まずは3カ月、測り続けてみてください。

私も始めは、「その3か月がもったいないし!!」と思っていたのですが、やっぱりけっこう重要なのです…。排卵してるかしてないのかも、基礎体温表でわかるようになりますし、タイミングをとるのにベストな時も排卵チェッカーなど使用しなくても、基礎体温だけでわかるようになってくることもあります。
妊活に焦りを感じている方であれば、病院に通いながら基礎体温表を記載するという方法もあります(*´ー`*)

基礎体温には「低温期」「高温期」とあるのですが、私の場合は低温期と言えども急に高温になってしまう。次の日は急に低温になってしまうという、ガタガタな線になっていました。前日との体温差が0.5度以上あると、とても体には負担がかかってしまい、しんどく感じるそうです。

私はそのことを知らずに「皆、生理前はしんどいって言うしな~。」と、自分のしんどさが他の人も経験しているものなのだと思ってしまっていたのです。「生理前ってしんどいよね。」と言い合っていた友人の基礎体温表はとても綺麗なものでした。つまり、自分のしんどさと友人のしんどさは違っていたのです。自分と人の感覚は同じではないかもしれません。

3.自分に合った病院を探す

1と2をもとに自分に合った治療を探し出します。大前提として、私は不妊治療においての西洋医学は、体調の安定している人には効果のある治療法ですが、体調が安定しない人には効果が出にくいのではないかと考えています。

体調の安定しない人とは、『基礎体温であまりにガタガタな線が目立つ人』『生理痛のきつい人』『生理前に下腹部痛がひどくなる人』『アレルギーのある人』『体が弱い人』『すぐに風邪をひく人』『体力のない人』『胃腸の弱い人』そういう人は体の力が弱く、西洋医学が向いていない可能性があります。東洋医学に足を運んでみることをお勧めします。

ちなみに、私が体外授精4回しても結果に結びつかなかった理由は、体が弱く、ストレスなど影響を受けやすい体質だったからのようです。根本としての体に妊娠する力がない人には、高額な医療も意味がないのです。

西洋医学からスタートしたいと言う人にも、病院を探すときに気を付けてほしい点が2点あります。

1点目。
不妊治療専門の婦人科だと不妊治療に詳しい、独自のデータ、治療法を持っているなど、不妊治療に特化していますし、妊婦さんとも鉢合わせしないのでオススメ

妊娠するって本当に奇跡的だしおめでたいことだとわかっているのですが、不妊治療中に努力しているのになかなか妊娠できない時って、我が子を宿して母性溢れる女性のそばにいるのはけっこうストレスがかかるのです。。。どちらも悪いわけではないのですが…(;´・ω・)
普通の婦人科病院を避けられるなら、避けておくのがベターです。

2点目。
体外授精は取り扱っていない不妊治療専門の婦人科も存在するので、体外授精を取り扱っている婦人科を選ぶのがオススメ

治療のステップアップを見据える中で、必ず体外授精も視野に入ってきます。最初のうちから体外授精ができる不妊治療専門の婦人科を探すことをお勧めします 。私の周りでは、最初は体外授精までするとは視野に入れていなかったと言う友人が多くいて、結局転院した人が多かったので。タイミングや人工授精で妊娠できる人も多くいますので、不安になる必要はないと思いますが、治療の先を見据えていたけれど、必要なかった…となる方がベターだと思います。

さいごに…


不妊治療においては、自分の体を知って、自分の体に合った治療法を見つけることが一番の近道です
一人でも多くの不妊治療難民が減って、可愛い我が子に出会えますことを願っています!!


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