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珊瑚です。

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こんなイメージ?

珊瑚は石ではなく虫ですが、ここで宝石の定義を。

宝石のほとんどは鉱物ですが、鉱物とは
💎天然に産出した無機物質で、一定の化学成分と物理的性質を持つ
💎通常は、原子が規則正しく配列した結晶を指す

例外的に、結晶構造を持たないオパールと、モルダバイトとオブシディアンという天然ガラスを鉱物に含みます。

そして、有機物で宝石に含まれるのが、
💎真珠(パール)
💎珊瑚(コーラル)
💎象牙(アイボリー)
💎琥珀(アンバー)
等です。特別扱いで宝石に含まれる、選ばれし者たちなのです。

先日、ラジオを聞いていたら、琥珀の話で
「なんと、琥珀は宝石ではないんですねぇ」
と言っていたのですが、”鉱物ではないけれど、宝石”が正解です。

話を珊瑚に戻して、コーラルは2種類あります。
石灰質のカルカリアスとタンパク質のコンキオリンで、海水が酸性になるとなくなってしまうのは、カルカリアスの方でしょう。酸で発泡して溶けます。

血赤珊瑚という真っ赤な珊瑚や、ピンク色の珊瑚は石灰質です。
以前、科学博物館で『宝石サンゴ展』が開催され、講演会を聴いてきました。浅瀬にある造礁サンゴに対して、宝石サンゴは深い海にあるため、
「モモイロサンゴに遭遇したということは、たいやきくんは相当深く泳いでいたということになりますね」
という解説がありました。”およげ!たいやきくん”ですね。

酸性化の前に、乱獲の影響で、既に高品質のものは品薄と言われています。
なのに私ってば、数年前に1㎡ショップを出していた時に、珊瑚は売り切ってしまい、在庫ゼロです。でも、気に入った方がつけて下さっていたら嬉しいです。

コンキオリンはこれ↓しか持っていなかったのですが、やはり売れてしまいました。独特の青いフラッシュが生じるためか、”虹珊瑚”という名前で売られていました。南国の蝶の羽のような色でした。

カルカリアスの方は複屈折率が高く、コンキオリンの方は複屈折率がないため、両者は屈折計で見分けがつきます。たまに屈折計を使いたくなる時があってこれも調べましたら、見た目の通りの数値が出てきて当たりでした。

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