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2021年12月20日に新たに加わった誕生石です。9月です。

クンツァイトはスポジュミンのうち、ピンク~パープルのものを言います。
モルガナイトでも出てきましたが、アメリカの宝石学者であるジョージ・フリードリヒ・クンツ博士にちなみます。

スポジュミンの和名がリシア輝石です。

鑑別実習泣かせ

実習でよく出てきたのが、無色のスポジュミンとクンツァイトです。無色なのか、少しでもピンク色を感じるのか、その訓練のようでした。

はい、どこかで聞いたことがあるでしょう、モルガナイトです。

なぜ持っていないか

それは……光で褪色する傾向があるからです。
以前、宝飾展でピンクのようなパープルのような、かなり色の濃いクンツァイトを見ました。そこそこ高かったです。

でも、色褪せてしまうかもしれない……と思って手は出しませんでした。
ですから、もし今後入手されたら、普段は暗い場所に収納して下さい。

アパタイトという石があります。ツーソンで、出始めのパライバトルマリンと見紛うばかりのネオンブルーとネオングリーンのアパタイトを入手したのですが、気づいたら色褪せていました。そのような悲しいことにならないためにも。

クンツァイトの標本がないので、おまけ

こちらはスポジュミンのグリーンのものです。
ミディアムグリーンでクロムが検出されるとヒデナイトと言いますが、これは恐らく単なるスポジュミンと思われます。

綺麗な色でしょう~?

スポジュミンは劈開クリベージがあり、90°直交で2方向完全、それが観察できます。こんな淡い色の石でも多色性がハッキリ見えます。標本に最適な石ですね。

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