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できない理由探すよりできる理由探したい

日本は女性の政治参画が世界的にも少ないことを以前の記事で述べました。

改めて女性の政治家がなぜ少ないのか、そもそも選挙に立候補する女性が少ないのか、自分でも立候補してみて感じる事がありましたので、今日はそのことについて。


当選できるかどうかについては置いておいて、なぜ自分が序盤の内に『立候補、やっぱりやーめた!』ってならずにやってこれたか検証してみました。
終盤になっていくとどんどん巻き込んでいく人が多くなっていったので、後ろに下がるに下がれないという、良くも悪くも諦められなかった理由もありますが、またそれも置いといて…

まずはじめに確認ですが、私には選挙で当選する為に必要といわれる三バン(※下記参照)と呼ばれるものは持っていませんでした。逆にそれがある人は自信満々、意気揚々と立候補を決められることは間違いありません。

【選挙の三バンとは】
地盤(ジバン)=支持者の組織の大きさ…地域とのつながりが深くて友達とか親戚とかいっぱいの人!
看板(カンバン)=知名度…大きな事業をやっていたり、芸能人だったり、とにかく有名な人!
(カバン)=資金力…お金持ち!
…と3つのバンを言います。

私にとってまず立候補の意思を最初に固めることができたのは自分以外のもので大きく引き留める存在がなかったこと。

まず、『家族の引き留め』がありませんでした。
私は、母も祖父母も他界しているので、『そんなバカなことはやめろ』と引き留める肉親が幸いにも(?)近くにいないのでした。
たぶん生きていたら嫌と言うほどに反対されていたかも…
⇒女性が選挙に立候補しようとした時に、夫をはじめ、家族からの引き留めがあって断念するケースを聞きます。
まだまだ家父長制が根強い日本社会、夫や父をたてないといけないのに女が前にしゃしゃり出るなんてどういうことだ!?…という考えもまだまだ珍しくないようです。(議員の本来の存在意義を考えるとそうはならないと思うのですが)

私の夫は少なくとも政治には興味がない人ですが、何より私のやりたいことには全力で応援してくれます。普段から育児や家事を積極的にやってくれていることも安心できる要因でした。
そして、ありがたいことに義理の母や夫の兄弟、夫のおばあちゃん…夫側の家族達が否定的な意見を少なくとも私本人には直接言わなかったこと、最後までたくさんの応援をしてくれたのが本当に嬉しかったです。

次に、『勤務先からの引き留め』がなかったこと。
私は隣町の会計事務所で5年前から勤めていますが、入社時は正社員だったところから、三女を出産したことをきっかけに育休を1年とった後、ここ2年程はパートとして働かせてもらっていました。
そんなわけで、正社員に比べたらもともと拘束時間が少なかったことと、
何よりも社長である税理士先生のスペシャルな理解があったことです。
社長自身も税理士以外にいくつか兼業・肩書があって、自身の立場からも副業に関してはもともと理解があるのだと思いますが、

『私、立候補しようかと思ってるんです(キリッ)』
って言ったら、
『おお!そうか、分かった。頑張って!(キラッ)』
ってなかなかすぐ言える事業主いないと思うんですよね。

本当にその懐の深さを尊敬しています。だから、今も辞めないでしつこくマイペースに会社に通うという、義理堅いのかただの迷惑女なのか分からないことをしています(;'∀')

議員になったら他に仕事してる場合じゃないだろと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、会計事務所に勤めているからこそ分かる視点だったり、新たに吸収できることがたくさんあると思うのです。なのでこれからも許される限り会計の仕事は続けたいのです。

また、今回無事市議になったことにより、私が今までやっていた業務を一部引き継いでくれることになった同僚の方に心から感謝です。

⇒これは女性に限ったことではありませんが、勤め人であると選挙に挑戦することは非常に大きなハードルになると思います。
会社を辞めないと、まともに選挙運動できない。でも、やめたところで当選する保証もない。落選したら無職。…そんな無謀なことなかなかできないと思います。

今回の挑戦をしようと思ったとき、自分自身でできない理由を探せば山ほどありました。

子どもが小さいから、
会社に迷惑かけたくないから、
当選する保証がないから、
お金がかかるから(これについてまた追々解説します。)、
政治の事まだまだよく分からないから、
名前や顔をさらすのが恥ずかしいから、
今すぐ思い浮かべるだけでもポロポロ出てきますね。

でもそんなできない理由をできる理由に変換してみたり、最初は『えっ!?』って言いつつも、支えてくれたり背中を押してくれた存在が確実にあった事があきらめずに済んだ大きな理由ということですね。

また、私の母は若くして病気になって、人生の半分近くは体が言うこときかずに早くに亡くなってしまったのもあり、人生の中で若く、かつ元気でいられる時間ってあっという間なんだろうなと思っていたし、せっかく今沸き起こっている情熱を絶対に無駄にしてはいけないなという強い意志もあったからこそ、なんとか自分の心の中で作られるできない理由たちに押しつぶされないで済んだのだと思います。

このように自分の中での理由は自分で頑張ればどうにでもなる話であるということで…

まずは上の方にあげた『家族』と『仕事』の引き留めがあったなら私は立候補していなかったかもしれません。(あっさり)
それぐらい重要なことのです。
だからもっと女性や働き盛りの世代が選挙に挑戦しやすい仕組みができたらいいのになぁと考えるきっかけでもありました。

そんなところで今日はここまでです。
また今度!

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