はぐれられない私　２

そうやってあの場所を知る手段はインターネット　それだけになった。

頻繁に見て心配をしたり、かと思えば子どもたちが帰ってくるとそこはもう母親モードになり私のなかのはぐれていた私は見えなくなる。
自分でも少し寂しいような気もしていたがそれを感じる時間もないように日々が過ぎていった

愛している人がいて愛してくれる人がいる
それだけで充分である。
でも私は不意にあの場所に戻りたくなった。戻ってはいけないのはなんとなくわかっていた。