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ITエンジニアから見るエージェント経由での仕事獲得の現況

私自身Web系のエンジニアとして経験を積みつつ、
フリーランスの方への仕事の紹介をする中で見えてきたことを備忘程度にまとめてみます。

フリーランスエージェントについて

ITエンジニア不足はニュースになるくらい叫ばれ続けていますが、やはり事業会社さんでエンジニアを常に探していてなかなか見つからないという課題を持つ会社さんは多く存在します。

とはいえ採用のコストは抑えたい & エンジニア採用オペレーションを自社で組むことは難しく、後回しになっているという会社さんも少なくないと思います。

「余裕が出てきたらSNSを活用して情報発信や自社採用チームを組みたい」
「とはいえ今ではない」

このような事業会社さんに対して、エンジニアの採用活動は代行し紹介するというエージェント会社は多く存在します。そして費用は人材の成約後毎月の人月費のみでそれまでは費用は一切かかりません(例)という形です。

経営方針や事業のフェーズにもよりますが正社員は自社採用で、業務委託先はフリーランスエージェント経由というのも一部では一般的になってきているのかもしれません。

フリーランスエンジニアについて

フリーランスITエンジニアの方が業務委託での仕事獲得は主に3パターンかと思っています。

  1. 以前仕事をした会社さん、知人経由

  2. フリーランス求人媒体に登録

  3. 自身で新規を探す

1.は実績のある方であれば1番理に適っています。むしろ業務委託に切り替えて継続など記事でも見るようになってきました。お互い合意すれば契約の選択肢になりうるでしょう。

2.のフリーランス求人媒体は様々ありますが、複業として探されている場合は複業クラウドやTech Direct、スポットで探す場合はクラウドワークスやランサーズなどです。フルタイムでお仕事を探されていて登録しているという方も少なくないと思います。

3.はご自身で足を運んで人脈を作ったり会社HP等を見て業務委託の口を探す想定してますが工数がかなりかかりそうな気がします

その他ご自身で営業活動をするなどあるかもしれませんが稀でしょう。

エージェント利用の流れ

フリーランス求人媒体に登録しておくと、事業会社もしくフリーランスエージェントから連絡がくるのが主なパターンかと思います。

その後大まかに 1. (カジュアル面談) 2. 案件の提案 3. エントリー 4. 責任者面談 → 成約・契約 → 稼働開始がざっくり流れとなります。

フルリモート前提の案件であれば上記の流れも基本オンラインで完結します。(流石に貸与PCの受け取り等は出社になることが多い)

エージェント利用メリット

1.関係値が築きやすい
・エージェントと事業会社の関係にもよるところかと思いますがある程度関係値のある窓口から紹介エントリーという形になるため、全くのゼロから関係値を築くよりもハードルが低いというのはありそうです。

2.レアな求人もある
・インターネットに公開する求人窓口は持たないが特定エージェント経由のみ受け付けるパターンです。(選考の工数をなるべく軽減したい等) 有名企業の求人もあります (有名企業 = 良いとは限りませんが)

デメリット

マージン、手数料がかかる
・これはビジネスなのでご自身で直契約よりは貰える額が少なくなります。ただそれを避けると顧客をご自身で探す選択肢となるためこれはこれで大変でしょう。

(業務委託→正社員というパスもある)

これはエージェント関係ないかもしれません。いきなり中途転職の窓口から申し込み転職活動をするよりも、数年現場で働いて信頼を得る&働いている内に正社員の枠が空いてくるパターンがあります。かなりレアケースかもしれませんがこのようなケースも観測しました。こうなると最近流行りのリファラル枠に近いですね。

身も蓋もない事実

フリーランスエージェントだけに限らず事業会社さんの採用担当でもあるあるですが、担当者全員がITエンジニア出身ではない現実があります。エンジニア採用はエンジニアが全工程に参加することがベストですが、それができるのは一部の企業のみでしょう。特に最初のスクリーニングは数が多い作業で工数がかかるためエンジニアとは別の担当者に任せられるでしょう。実はエンジニアサイド<>採用サイドでコミュニケーションが発生する部分のオペレーション構築は結構難しいと思っています。ミスコミュニケーションが発生することも多いです。

成約のTips

上記のようなことが課題となって、成約しづらいケースがあります。対策として以下のようなことが挙げられます。

1.求人票に記載の必須要件を満たしていることを履歴書でわかりやすく記載する
・事業会社さんから求人票が渡されてくる時に候補者に求める必須要件というのは基本的に含まれています。ここにも認識のずれを生む罠があります。

例えばコードレビューの経験という条件があったとします。エンジニアサイドからすると複数名チームのリードエンジニアとして活動していたとしたらコードレビューの経験は当たり前すぎて書かないかもしれません。しかし書かれていないと経験がないと判断されてしまうパターンです。極論を言うとこのようなケースも観測しました。

そんなのキリがないとなるのですが、条件等かなりマッチしていて成約の確率を高めたい場合は自己PR欄等にキーワードを入れるだけでも変わってくると思います。エージェントの担当者さんがそのようなアドバイスをくれると良いですね。

まとめ

自分も仕事の紹介業を経験する中で色々見えてきたものがあり一旦学びを書いてみました。
フリーランスITエンジニアの仕事獲得の1つの選択肢として存在するエージェントですが、良い会社さんと知り合い、実績を残すとさらに良い仕事を紹介してくれたりするため上手く活用していただきたいです。

それでは!

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