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2月読書記録 家族だから愛したんじゃなくて愛したのが家族だった/岸田奈美





◉家族だから愛したんじゃなくて愛したのが家族だった / 岸田奈美

岸田奈美さんのnote、何度か読んだことがあって「面白い文章を書く人だなぁ(すごい)」と思っていたのですがなんと!岸田奈美さんのこちらのエッセイ本がNHKでドラマ化され、さらにお父さん役で我らが錦戸亮ちゃんが出演するという、、!!
すぐに本屋で買ってきました。

中学生の時にお父さんが突然亡くなって、高校生の時にお母さんが下半身付随になり車椅子生活になる。ダウン症の弟さんもいる。大学生の時に福祉系の会社を起業、その後noteの記事が反響を呼んで今は作家として活動されている方、岸田奈美さん。

同世代だし、関西弁だし、文章がとにかく面白い上に行動力が凄すぎる&とんでもなくガッツがある。そんな奈美さんの文章に惹かれる人が多いんだと大納得のエッセイだった。「選び続ける勇気」というエッセイの中での言葉が良かった。

悲観は気分、楽観は意志

ネガティブ思考ですぐ被害者ぶる私にとっては頭殴られたような言葉。


そして奈美さんのお父さんがとてもとても素敵なお父さんで。
そのお父さんをりょうちゃんが演じるという、ね。亡くなっているから回想シーンみたいなところでしか出ないのかなぁとは思うけど、中学生の娘がいる父親としてはりょうちゃんはまだ若いだろうにこのお父さん役に選ばれたということにさらに期待をせずにはいられないですな。関西弁の役も久々だしわくわくぅ!!



◉新版 知らないと損する池上彰のお金の学校 / 池上彰


わかっているようでわかってないお金の仕組みと流れを徹底解説。日本一わかりやすいお金の教科書。

今年は沢山本を読むんだと話したらお友達が貸してくれた本。
私は昔からこういう物語じゃない本ってどうも頭に入らない。目では字を追って読んでるつもりなのにいつの間にか頭で違うこと考えてて「はっ!読んでない、、どこからだ??」ってもう一回読む、みたいなことが今回も何度も起こってしまった。投資とかインフレデフレとかその辺りはそんなこんなで半分も頭に入らなかったのだけど、そもそもお金とかお金でやり取りをする今の社会がどうやって生まれたのかとか、仮想通貨って何ぞやとか、そういう話は面白くてスンっと集中して読んでいる自分がいた。
あとは恥ずかしながら「上場」という言葉の意味さえ知らなかったので単純に「へぇ〜そういう意味なのか〜」って知れたり、保険、税金のあたりはめーちゃくちゃ勉強になった。あと早割の存在する理由とか格安○○のカラクリも興味深かった。ぽやーっと生きているだけでは&小説しか読まないだけでは知ることのなかったことが沢山知れたので、読み終わった時単純に「面白かった!」と思った。にこり


池上彰さんの文章がめーちゃくちゃわかりやすいし、“ちなみに“の余談というか豆知識みたいなのがところどころにあってそれも面白かった。中でも気に入ったのは、
「軽減税率」の話の“ちなみに“
(軽減税率とは、消費税が上がる時に所得の低い人たちにとっては打撃が大きい。だから食料品とか生活必需品については消費財の税率を抑えようというのが軽減税率)

外食は贅沢な行為ということで消費税10%だけど、「持ち帰り」は生活に必要なものを買っているということで8%の据え置きになった。物に対してもこれは贅沢品なのか生活必需品なのかが判断基準だけど、判断が難しいものもある。雑誌に関して言えば世界中のニュースが載っている雑誌は生活必需品として適用したいけど同じ雑誌でもアダルト系の雑誌を一緒にしていいのか、それに芸能スキャンダルの多い週刊文春とか週刊誌も一緒にしていいのか、とかで判断が難しくて雑誌に関しては軽減税率の適用が見送られたらしい。
それでその、これは贅沢品、これは生活必需品、っていうのが海外ではいろんな基準があるらしく。イギリスでは「調理をして気温より温かい温度」になる料理については軽減税率が適用されないんだって。つまり贅沢品。でもアイスだけは例外でこれも贅沢品らしい。
それにカナダでは、ドーナツを5個までの同時購入だったら軽減税率適用外、6個以上買うと適用らしい。だから自分がドーナツを二つだけ買いたくてもたまたま近くにいた初対面の人と一緒に6個以上買うようにしてそのあと分ける人たちが出てきて、その人たちのことを「ドーナツフレンド」って呼ぶんだって。可愛い。



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