タイパなんて考えたらやってられない
今の家に引っ越したのはコロナが流行り始めたころ。
しばらくは家にいるしかなくて、クッションカバーやソファカバーをシーズンごとに全部作り替えた。
このリネンのクッションカバーは前の家で使っていたもの。
あれから4年間、しまい込んだままだった。
先日衣替えしていたら、ダンナさんが「もう着ないかも」と差し出したリネンシャツ。
それを見てクッションカバーのことを思い出した。
素材は同じリネン100%だが、わずかに糸の太さ、布の厚さが違う。
大きく切って繋ぐのは簡単だけど、それをしてしまうと布が歪んでしまいそう。
生地と色・柄をバランスよくつないでみる。
時間がかかる。
タイパなんて考えたらやってられない。
でもその時間が好きなのだから仕方がない。
バランスよく繋ぐために、シャツを細く切ったので切れ端がたくさん残った。
完全に仕事をリタイヤしたら始めようと密かに思っている裂き織りのためにとっておくことにした。
洋裁をしているとどうしてもハギレが残る。
パッチワークにもするけれど、細く長く残った布端を活かすのに裂き織りは向いていると思う。
まだやったことがないから想像の話だけど。
こうしてクッションカバーが入っていたスペースは、裂き織り用ハギレの待機場所へと変わった。
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