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独自性は自分の内面から生まれる

他人の趣味を受け入れていないか?

「ほとんどの画学生と、いわゆる成功した画家の多くが「モチーフ」を探そうとして自然の風景のなかに出かけるとき、彼らの内面が乏しいため、無意識のうちに、画廊で見かけて気に入ったほかの画家の絵と同じようなものを作り出してしまう。
彼らはたぶん何百回も自分だけの主題のそばを通り、感じ、楽しんだであろうに、自分の感動をきちんとはかれず、自分自身への信頼に欠けているせいで、それらを無視し、すでに評価を得た他人の趣味を受け入れてしまうのである」 ―― ロバート・ヘンライ(画家)

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世間的に評価されたもの、自分の中で当たり前だと思っていたもの、
それらを(一時的にでも)手放すことは、想像以上に難しいんじゃないかと思います。

”絶対的な何か” にすがりたくなってしまうのは、当然の安全欲求だと思います。ロバートの言及したように、「自分の感動をはかれない」「自分自身への信頼に欠けている」ような内面状態である限り、"確立された何か" に拠り所を求めてしまうのも仕方がないでしょう。

作品が並んでいたときに、たとえ無名なアーティストであっても「私はこれが一番素晴らしいと思った」と堂々と言えますか?
世間的には評価されないことをしていたとしても、「私は今、最高に充実している」と高らかに宣言できますか?

これらの問いに首を縦に振れないのであれば、あなただからこそ持っている「独自の感覚」を内に隠してしまっているかもしれません。

意識よりも深い部分と繋がり、向き合う

「なぜあなたが気になるのか。セラピストと話してやっとわかった。小さい頃に別れたきりなので、ほとんど記憶がないんだけど、わたしの父は無名の小説家だった。それで中年の作家、つまりあなたと一緒にいると楽しくて落ち着いた気分になれるのだと思う」 ―― 『恋愛の格差』村上龍

30代前半の美しいアメリカ人の女性アーティストから、あなたのことが気になるんだけど自分でもどうしてかわからない、と言われた経験を村上は語っています。(自分は50近い歳で腹も出ていて、妻帯者なのに、どうしてこんなことを言ってくるのだろうと思ったそうです)

私もまさに、なぜこの会話が気になるのか、をこの文章を書きながら自問自答しているのですが、意識よりもずっとどこか深い部分で何かを直感的に感じているところにハッとさせられたのかもしれません。加えて、気になる気持ちと向き合い、相手にも率直に伝えているところに潔さと憧れすら感じるのです。

彼女の行動は、一般的には普通のことではないかもしれませんが、とても素敵な会話だと思います。ここまで内面を繋がって堂々と言われると、批判する人なんて誰もいない。むしろ、彼女の個性と魅力が際立ちます。

独自性を引き出す実験

やはり感じるのは、「内面と繋がり、向き合うこと」に独自性のヒントが隠されているのではないかということです。

突然ですが、私、この数か月間「起きている時間の6割は、自分の心と繋がること、心が動く・喜ぶことだけやる」と決めました!
今までは2割くらいだったんですが、これくらい増やすと自分がどうなるか試してみたいと思っています。

最近では、海外のリーダーシップコンピテンシーの中に「Experimenting(実験マインド)」という項目が登場しています。私もそのマインドを大切に、その結果をまたここでも記せればと思っています。

ここまで読んでくださってありがとうございます。
今日も素晴らしい1日を!















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