見出し画像

AYA世代のがん患者:復職についての悩み

私は仕事が大好きだった。

独身時代は残業時間が月100時間を超える激務で完全にオフの日は月に5日ほどしかなかったが、それでも幸せだと思うくらい仕事が好きだった。

子どもが生まれてからは時短で働いており、以前のようにバリバリは働けないが、それでも楽しかった。

自分のキャリアアップ、スキルアップについても上司と相談しつつ、資格の取得を目指し、少しずついろんなことに挑戦しようとしていた。
そんなときに癌が発覚した。

癌が発覚してすぐに休職し、もう半年以上経過した。

発覚直後は、抗がん剤をしながら働いている人もいるし、もし副作用が軽ければ私も働けるかもと思っていたし、できるだけ早く戻りたいと思っていた。

ラストケモ(抗がん剤最後の日)から1ヶ月以上経過した。
体調的には戻れるのだが、まだ復帰の日は決まっていない。
職場としてはいつ戻ってきてもらってもいい(私が働きたいと言えばすぐにでも戻れる)のだが、私の気持ちが後ろ向きなのだ。

理由はいくつかある。

まず、私が休職している間、新しいメンバーが増え(これは私の休職前から決まっていた人事)、私がいなくても職場はまわっているということ。

がんになる前から、子どもの急な発熱で突発的にお休みをもらうことが多かった。
復職して、私に振り分けた仕事が突発的な休みや早退により他の人に振ってかかって迷惑をかけるのであれば、最初から私がいないほうが上手く回る。
私も自分が悪いわけじゃないのに頭を下げる必要もないし、仕事が増えて困る同僚もいない。誰も嫌な思いをしなくて済む。

それに突発的な休みもあるから責任のある仕事を任せてほしいと言いにくい。これは病気になる前からそうだったのだけれど、ハンディ(子どものことをハンディと言いたくはないが、突発的な休みを取る必要があるので仕事面のみで言えばハンディと表記させてください)に病気が追加された今、なんだか心が折れてしまった。病気でも突発的にお休みをもらわないといけない状況もあるだろうしね。

責任のない、誰でもできる影の仕事だけをしていればいいかというと、それだとやりがいがない。

次に、私はまだ現在の部署では新米で、仕事において上司に教えてもらわなければわからないことが多いこと。

誰かが私に教える時間が発生し、むしろ復職することがマイナスになる可能性がある。

自分の努力と、上司の指導が、再発したら無駄になってしまうかもしれない不安と申し訳なさ。


こんなことを言っていてもなんにもならない、ずっと休んでいるわけにもいかない、そんなことはわかっている。

わかっていても、仕事に対するモチベーションがあがらないのです。

もう再発しないって、神様が教えてくれないかな。
再発しなかったら、この時間をキャリアアップのために使ったらよかったって思うんだろうけれど。

今は再発の不安で心が忙しい。
看護師さんが、月日が経てば少しずつ再発のこと考えなくなるよって言っていたけれど本当かな。
再発するかもしれないという気持ちを抑えて、未来のことを考えなくちゃいけないのしんどい。

いつ戻ろう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?