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庭園日本一を作った男   足立全康先生

こんにちは。

常々言ってますが、日本庭園に関心があります。

今は環境的に不可能ですが、将来的には庭造りをしてみたいと思っています。

香川の栗林公園  数年前に訪れました。

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京都 三千院

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そして、足立美術館  

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足立美術館には、昨年訪れまして、美の結晶に心を打たれました。以下の記事


足立美術館では、美術館の創設者の足立全康先生の著書を購入していまして、長らく机の上で眠っていました。先日、ようやく読むことが出来ました。ここまでも足立全康先生のエネルギーを感じれるなんて、もっと早く手をつければよかったと、悔やむばかりです。


庭園日本一 足立美術館をつくった男  足立全康  日本経済新聞出版


本著は、口述による自叙伝ですが、足立全康先生の記憶力の良さに脱帽します。幼少期の会話内容など、その場にタイムスリップしたかのように、瑞々しく書かれています。それほど、真剣に生きておられたのでしょう。

足立全康先生は、戦前に農家に生まれ、幼少期から商売に目覚められ、数えきれないくらいの仕事をされました。会社名が無数に出てきます。
先生の人生は 「絵と女と庭」 に要約できると、著書内にも記載されます。「絵と女と庭」。言い切れるところが、やはり実業家ですねえ。

戦前、戦中、それから戦後の高度経済成長の激動の時代も、著書で堪能することができます。


何でしょう。揶揄するわけではありませんが、昨今のビジネス書関連は、小手先の技術、いかに金儲けするのか、著者がいかにすごいのか、このような事ばかりにフォーカスされているように思います。歯止めのかからない個人主義が弥漫する現代だから、仕方ないとは思いますが。
しかし、本著の足立全康先生の生き方には、協調生や利他的な言動が散見できます。僕はその辺りに、人としての何かが眠っているのだろうと、常々考えます。だからこそ、ハマって読み込んだ本だ、と振り返えります。


ちょっとにやけるような逸話があったりしまして、大変読みやすい本です。元気な方も、落ち込んでいる方にもお勧めの一冊です。


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益々、足立美術館を好きになってしまいました。又、世情が落ち着きましたら行きたいと思います。


花子出版    倉岡



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