蓼食う虫も好き好き
こんにちは。
好きな言葉があります。
『蓼食う虫も好き好き』 『たでくうむしもすきずき』
人の好みはそれぞれで、一概には言えない。蓼は苦く、大抵の動物は倦厭するが、好んで食べる虫もいることから、このような言葉が生まれています。
自然的描写にちょっぴりと皮肉さを交え、人間の本性を描いています。日本的な表現だと感じます。
蓼 「たで」
蓼酢は有名ですね。摩り下ろした蓼の葉に、お酢を加える蓼酢。魚の塩焼きにかけると、美味しかったり。
多様性を大事にする世の中ですが、最近、その吹聴が日に日に強くなっていると肌で感じます。良くも悪くも。
日本には古来から、人間の本質を表す言葉が溢れています。自然を眺め、自然の中から、人間の本質を悟り、そして多くの言葉が継承されています。
そのような言葉が、倫理に根付いているならば、取って付けたような、そして張りぼてのような、欺瞞的教育は不要だと感じます。
言葉というものは、本来、大自然と同じように、人と付かず離れずの場所に存在しているものと考えております。知れば知るほど奥ゆかしく、又知らなくても僕らの支えとなっている。そう、自然と。
小説を読んでいまして、『蓼食う虫も好き好き』の表現が出てきましたので、ちょっと書き留めました。
花子出版 倉岡
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