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Netflixの鉄拳アニメの感想(ネタバレしかない)

※いちゲームファンが好き勝手に書いた感想文です。

『Tekken: Bloodline』のススメ

こんにちはorはじめまして、鉄拳を普段(いろんな意味で)楽しんでるHanacaです。死ぬほど重い腰を上げて(行動派の私が覚悟を決めるのに30分もかかった)、Netflixを契約してアニメを見てみました。結果、覚悟した自分にGJしたくなる出来でしたので、勢い余ってnoteに感想を書くことにしました。

どういうアニメなのか

『Tekken: Bloodline』(アメリカ)、それは2022年8月18日、Netflixにて配信が始まった世界的に人気な対戦格闘ゲーム『鉄拳』のアニメ化です。そう、ゲームでは深く描かれなかった鉄拳2EDから3にかけてのストーリーが、なんとアニメで動き出します!

で、(アメリカ)とありますが、日本よりも海外の方が人気があるからなのでしょう。日本のゲームなのに少しさみしいですが、海外ですら人気がないよりは断然いいのです。どなたか決定されたのか存じませんが映像化ありがとうございます!

日本語版ではゲームにゆかりのある声優さんたちも大活躍してくれてるのがまた満足度を上げてくれます。またアクションシーンにいたっては、鉄拳のプロゲーマーのTeam YAMASA Yuu氏とNOBI氏のお二人が監修されていて、まるで本当のゲームのアツい対戦を見ているかのような気分を味わえます。アニメを見ながら「ああ、あの○○な技に煮えたな~!」まで思い出させてくれるのは本当にスゴいのです。そう、見ていて軽くストレスを感じるほどに!(え?) そしてキャラ達の動きがストーリーにちゃんと絡めているのもすばらしいの一言。制作陣の原作リスペクトが所々に感じられますので、従来のファンもニッコリポイントが多くあると思いますので、ぜひ見つけてみてください。それもまた、原作付きアニメを観る楽しみかと思います。

それにしても、今の時代に1998年(家庭用発売年)の『鉄拳3』ストーリーをやるとは随分思い切ったなぁと思いました。で、そのまま映像化しても誰得にもならないだろうからなのか、良い感じに現代テイストや最新作『鉄拳7』のキャラや設定が混ざり合った、新生TEKKENストーリーになってます。果たして今後、これが正史になるのか否か! 気になるところです

で、観た方がいいの?

はっきり言って観ようが観まいが、ゲームをする上で何ら支障はありません。いえ、むしろアニメに感化されてキャラを好きになった結果、その気持ちが邪魔になる可能性も多大にあります笑。
そんな!と思われるでしょうが、なぜならばストーリーを見て好きになったのにゲームやアニメの続編でそのキャラが出てこなかった場合、ストレスがたまりすぎて病的になってしまう……ということが起きなくもないからです笑。とても悲しいことなのですが、これはオタクの宿命なのかもしれません。推し活はほどよく活動するのが一番ですね(とはいえ、そこが一番難しいのかもしれませんが)

しかし結局のところ、オススメなのかどうかと言ったら、……オススメです!

特に風間仁が好きな人(おそらく全鉄拳女子)は見た方が良いでしょう。けなげなイケメンを見たら健康になります。多分。知らんけど。

え、三島家に興味がない人はどうなのかって?
特に仁に興味がない人はどうなのか。
確かに気になりますよね。でも大丈夫!

「仁に1ミリも興味がなかった人のために作られたような脚本」だと、私は思っています!(超絶拡大解釈)

というのも、あのつかみどころのない性格の、”無個性が個性”のようなキャラクターだった風間仁に、なんと、とうとう命が吹き込まれる画期的な作品になっているのです!!!(ものすごいファンから怒られそうな書き方)

そもそも初見さんのために作られたであろう作品なんだから、主人公を魅力的に描くのは当たり前なのでしょう。しかし原作のゲームではナンバリングごとに主人公がコロコロと変わってたため、仁を深掘りできてなかったと思うのです。今回のアニメではそこをうまく補ってくれてると思いました。

結論

普通に1本のアクション映画を見るライトな感覚で、観てもらって大丈夫!
キャラクターの顔グラフィックも魅力的だし、筋肉の描かれ方も大迫力! 格闘ゲームのアニメにふさわしい絵柄になってるのではないでしょうか。 気軽に楽しみましょう。

https://www.netflix.com/title/81002441
(Netflixのベーシックプランを1ヶ月契約990円で済むなら映画館で映画を見るよりお得!)

大いなるネタバレ(感想と考察)

※ここからは一度でもご覧になった方が読まれることをオススメします。このアニメを一生見る気はないよ!という方なら読み進めていただいてももちろんOKです。そしてこれを読んで「でもアニメ、気になるから見ようかな」と少しでも思ってくれれば嬉しいです。ちなみに私はネトフリアニメの回し者ではありません笑。そこらへんにいる鉄拳ファンの一人です。

ここからは箇条書きです。大量にあって、もはや殴り書き状態。

第1話

  • OPがとにかくスゴい。アーケードゲーム筐体が集まって闘技場になっていくの、めちゃくちゃカッコイイ。近年は家でオンラインゲームはかりでしたが、ゲーセンでアツくなった日々を思い出させてくれてありがとう!

  • え、仁の声ってこんな感じなの(今更)? と思ってたけど、他の人に聞いたら声優さんの演技力で幼い仁をうまく演じていらっしゃるとのこと。めちゃくちゃ魅力的ですね。ツーンとすましてる大人仁より、この頃の仁の話し方の方が好き

  • このアニメのヒロインは断然準です。最後まで存在感あってすんばらしい

  • 準が聡明で強い。精神的にも落ち着いている。とにかく強い。心が男

  • まじめに格闘をしている準がこんなにも時間かけて見られる日がくるなんて思いもよらなかった。かけ声も力強くて、技の切れも良い。いい格闘家

  • 準と修行しているときの仁が本当に楽しそうでなごむ(この後の平八との修行のときとの対比がまた良い)

  • 準の名言が多い。仁のいい師匠になってる

  • 準は料理の腕が壊滅的に下手な設定があるそうだが(by原田P)、ここでは特に活かされていない模様。とはいえその設定はゲーム内で出てきたわけではないので、もしかしたらいらない設定になった可能性も笑

  • 風間家族に因縁をつけてくる不良の親が「父親がいりゃあ、こんなロクデナシに育ちはしないだろう?」とか言ってたが、一八という父親がいた日にはもっと地獄と化してましたよとぜひ教えてあげたい

  • 父親がいないことを言われてすごく怒った顔をする準がまた良い

  • こんなにも時間をかけて風間親子の暮らしぶりを描いてくれるのは、本当にすごい。このアニメの話を作るに当たって、仁の生き方、考え方の根幹をしっかり描かないとダメだと判断してくれたからなのかなと思うと嬉しい。とても丁寧な作り

  • 絶対に父である一八の話はしない準母さん。とはいえ、悪く言うこともなかったので仁の父親に対するイメージは今のところ悪くはない

  • 「なぜおまえがここに?」オーガに対峙した準のセリフ。前から存在を知っていた!? 気になるゥ

  • オーガがイケメンで格好良い! ありがとうございます!!

  • 音楽が本当に良い……。それぞれのシーンごとにすごくベストマッチしてるし、感動的な箇所はより感動的になるし、激しいアクションシーンはよりドキドキ感を出してくれる

  • ゲームではお笑い担当のガンリュウが普通に仕事しててビックリ!

  • 平八の目のくぼみの影が毎回気になる。ほりの深さたるや

  • 結論、ボクッ子の仁くんはかわいい

第2話

  • スーツ姿の平八が渋くてかっこいい

  • 秘書の名前は三浦アキコさん

  • ガンリュウは実は平八の側近だった(他にいなかったのか)

  • 平八との修行場所が三島道場ではなく、外に設置された八角形リングなのはなんでだろうか。どこ向いても背景が一緒に見えるように作画の関係もあるのか、それとも風間ごときに使わせたくなかったのか、または海外の人にはこっちの方がウケるだろうとのことなのか

  • オーガに関連して失踪した人たちの代表に一代目キングの話が出る。キングは後に死んだことがわかるので、ここで名前が挙げられたキャラは今後出てこないことを示唆してる? わわ……。

  • でもリーの姿は誰も見ていないとのこと。つまりこれらの流れは、リーは後で出す(シーズン2)ための予防線のようなセリフに聞こえる

  • 行方不明になったファイターたちは、本物の強い戦士の前にしか現れないオーガに襲われた面々。つまり、キングの他、ペクもワンもとんでもなく強い真の戦士だったのだ……(合掌)。もしゲーム準拠ならダントツでブルースが襲われていたことでしょう(鉄拳2のブルース禁止台を思い出しながら)

  • この回は仁くんの血のにじむような修行がメインの回。時折挟む学校帰りといった日常生活もいいアクセントになってる。そのときにしか見られない仁の表情はファンにはたまらないのでは。今まで見ることがなかった分、仁のキャラとしての厚みが出て良い

  • 下校時、いつもシャオと帰ってるわけではないらしい。これに安心した仁ファンは多いのでは(何

  • このアニメのシャオは別に仁ラブというわけではないのが良い。普通の友達

  • ファランとストリートファイトしている仁くんが爽やかすぎた。ファランとの戦いを楽しんでる。背景にカンガルーのロジャーがいる

  • 修行で平八に膝をつかせた仁の技はなに? デビルツイスターに見えるけど左パンチの技なので違ってそう。とにかく、ところどころ左のパンチ技を必殺技として起用してる気がするのはなぜなんだろう

  • そんなことより平八の拳がシャレにならないほどでかい。ジャスティス学園のボーマンや岩レベルの大きさ。迫力がある。仁と平八の体格の差がまた良い

  • 1話からよく鼻血を出す仁くん。ファンアートが増えそう

  • この回の後半からゲームの仁くんと同じ、大人びた声色になる。さらば、幼き日々よ……

第3話

  • 大会の会場に向かう際に、父である一八をネットで検索する仁。もっと前から検索してもいいのに、なぜ今なのか。それはきっとこの時までスマホもPCも触らせてもらえなかった説

  • とにかくファランと仲が良い仁。ファランがかわいすぎる。今回のぶっちぎりのヒロイン

  • 戦いっぷりは見られなかったけど、大会参加者にアンナやスティーブ、フェン、マードック、レイがいたのは嬉しい。みんないい面構え

  • 試合前の懇談会?で吉光とマードックが同じテーブルなんだけど、なぜか二人とも直立不動(気をつけの姿勢)なのが地味に面白い。何でも良いからポーズ取らせてあげて!

  • 大会がなぜか無観客試合。きっとこの世界でも凶悪な感染症が流行ってるに違いない

  • リロイが積極的に関わってきておもしろい。鉄拳3の話だけど現行の鉄拳7プレイヤーも意識してます!という意図が伝わる

  • え、ニーナの腹筋がやばい!!!バッキバキやぞ!(13:18あたり)

  • ポールが垂れ目だ。目が丸い。新鮮

  • ポールからの一八のイメージ「生き方は戦い方に出る。一八は残忍だった。勝つだけでは満足しない。徹底的に痛めつけ、相手に屈辱を与える。財閥の経営においても同じやり方で通した」。まさか一八の経営の仕方まで見てくれてたとは。もしかしてポールさん、頭が良いのでは(失礼)。最近のゲームのポールと違い、馬鹿キャラでないところがとっても好印象。しっかり一八とのライバルキャラ感を匂わせてたのが良い

  • あれ、ちょっと待って。「相手に屈辱を与える」ということはポール、一八から屈辱を受けてたってこと? これはこれは……負けて倒れているところをすごく煽られたんだろうな。震撃で踏みまくられたとか、高速ステステからの魔鐘楼を連発されたとか……

  • 鉄拳1の一八EDでは平八を崖から落とした後は爽やか笑顔だったのに、アニメだと残虐極まりない笑顔だったのがちょっと残念。まあそうしないと雰囲気ぶち壊しになりそうだし仕方ないのかな。でもあそこは一八のアイデンティティだと思うし、残して欲しかったな〜笑。平八もそうだけど、基本悪役側に邪悪な笑顔しかないのがさみしい

  • このアニメでも三島家の眉毛はやっぱり激しく濃い。これは譲れない戦い

  • 鉄拳2の対決シーンだけど、一八の道着は鉄拳5仕様!

  • さらに言うと、戦ってる場所が鉄拳7のラストバトルの場所

  • 身体の傷も鉄拳4以降の傷がある(ただし顔にはない)

  • なんとか現行のキャラデザや設定に合わせようとしてるのは、古めかしさを排除して現役の鉄拳7ファンを置いてきぼりにさせない配慮……なのかもしれない?

  • 一八の頬がこけてる。渋くて格好良いけど、こけすぎてるとマジでご飯ちゃんと食べてないのか心配になる。でもあれか、デビルに支配されていて身体が蝕まれた証なのか……

  • 一八は平八の青雷神拳で倒された。このアニメの平八は強い(確信)

  • 一八と平八の戦うシーンは一瞬だけど、とても格好良かった!

  • 仁が平八に問う。「俺の父さんを殺したのか?」……仁が”父さん”呼びをした! そして殺されたことに地味にショック受けてる! とても新鮮。今では考えられない。今なら「なんであのとき死んでなかったんだ」とか思ってそう笑

  • 平八からデビル因子という邪悪な力の存在を知らされる仁

  • オーガは真に強い戦士の前にしか現れないと、平八から告げられる。屋久島でオーガが現れたのは、自分が不良と喧嘩したせいだと仁は悟る。悲しい

第4話

  • この記事の冒頭に載せたニーナの顔を見るためだけにNetflixに契約してほしい

  • シャオを出場させたのはわざわざ平八が呼んだから

  • シャオの戦略をべた褒めする平八(すべては仁を挑発するためだろうけど)

  • ニーナがまさかの引き立て役。負けるとは思わなかった! 別ゲーが発売するほど人気だった鉄拳5のころではあり得ない……ニーナ人気、カムバック!

  • 聞き取りにくいけど、リロイの愛犬の名前はシュガー。リロイは鉄拳7のDLC新キャラで、唯一ストーリー展開をもらえたラッキーキャラ

  • リロイのもそうだけど、アクションはどのシーンも申し分ない出来。ちゃんとゲームの技を再現されていて楽しい

  • 仁とファランの戦いが見られる。ファンが望んで一体何年目の出来事なのだろうか。24年ですわよ! その頃からのファンはまだいらっしゃるのか。ぜひ見て欲しい。ファランは本当にヒロインだった

第5話

  • いきなりキングにジャイアントスウィングを決められるシャオさん

  • 高い位置に壁強で張り付けにされるシャオさん。壁コンは食らわなかった。キングの良心。しかし、あんなすごい衝撃にもかかわらず、小娘(失礼)でも死なないところが鉄拳

  • Pixivとかでよく見かけるリョナ画像がアニメになってて感心した。ゲーム同様、やられ方がエグい

  • 人気キャラのキング活躍シーンが小娘を全力で破壊しにかかる描写というのがスゴい。大丈夫か。むしろ需要を満たすためなのか(何の)

  • シャオが始終ナヨナヨしてなくて良い。男気がある。それでも遊園地は作りたい謎欲

  • シャオをお見舞いに行く仁。そこでお互い身の上話をして、初めて二人は友達になる(まだ友達ではなかったことに驚愕)。しかし恋愛感情はまだ出てこないところが良い。時折見せる仁の優しい顔つきが仁の本来の人柄を表していて良い

  • 大会に出てるキングは以前のキングとは違う、以前のキングはオーガに殺されたという情報が入る。やっぱり2話で写真だけ出てきたキャラたちは軒並みもう……?

  • ポール対キングの戦いはアツい! お互い初代鉄拳から出てる人気キャラ同士の対戦なのでファン歓喜

  • 決め技はマッスルバスター。ゲームでのキン肉マンリスペクトがここに表れていて良い

  • 平八の語りかけで、仁はこのキングがオーガと関連しているのではという疑念を抱く。——この大会のキングは前回のキングとは違う(オーガによって殺されてたから目の前のこいつは何者なのかわからないよ)の平八のセリフより

  • キングが勝ったことにより、一八に勝ててたかもしれないポールよりもこいつはヤバい奴だという印象を仁は抱く。憎き宿敵のオーガに関連してるのではと思い少し緊張する

  • 平八が一人でいると、ジュリアが奇襲をかけてくる。アニメでもジュリアはかわいい。YouTuberみたいになった鉄拳7のジュリアだが、このアニメではおちゃらけた感は一切なし。DLCキャラでストーリーを回収した2人目のラッキーなキャラ

  • ジュリアによって、オーガが世に放たれたのは平八のせいだったことが判明する。そして先代キングはオーガによって殺されたことを知る

  • 平八が仁にいろいろ焚きつけていたのは、つまり、仁のデビル覚醒を促すための平八の策略だった。憎き宿敵を想起させることでキングへの闘争心を煽った。平八は実はこのキングが孤児院出身で殺された先代の代わりだという情報はすでにつかんでいたはず。単に孤児院経営のための資金を得るために来ただけの、いわゆるまともな人という認識はあった。でもそれを仁がわかるとデビル化の邪魔になると思い、あえて仁に嘘を言った可能性がある

  • なぜ平八は仁のデビル化を恐れなかったか。過去に(おそらくデビル化した)一八を葬ったことがあるので、今回も大丈夫だと思った?

  • 仁は、ジュリアに”あなたは復讐のために戦い、キングは孤児院のために戦う、二人の境遇は似ていても戦いの目的は似ているようで違うわね”と言われて葛藤するも、結局はキングを倒し、仁は勝つ。だが三島の悪の心で勝ちをもぎとらなかった。まだ仁の心は三島に負けてはいないのだ

  • キングとの戦いで仁が覚醒しないことにいらだつ平八(ミシェールから奪ったペンダントの反応でわかる)

  • 業を煮やした平八がとうとう仁の前に立ちはだかる

  • 平八は仁にあおり言葉を浴びせるが、仁には効かない。ジュリアの言葉を思い出し、全ては平八が仕組んだことだったんだな! と怒りをあらわにする

  • なぜか左突き上げを習得してる仁。三島流空手を超えた瞬間?(突然)

  • アニメでも平八のレイジアーツが炸裂するぅ!

  • 母の教え「どんなに大きく強い敵であっても、風間流は反撃することが出来るの」。ゲームファンだったら返し技で状況を覆すのかと思うだろうけど、アニメではなぜかなぜかの流雲墜。いえ、美しいんですけどね。ステータス暴れの竜車蹴りではダメだったのか。いえ、アニメの流雲墜は本当に美しいんですよ、はい

  • 三島流と風間流のミックス(十連コンボ?)で平八を倒し真の戦士になった仁の前に、とうとう宿敵のオーガが現れる。クライマックス!

第6話

  • ツッコミどころは普通にあちらこちらにある。例えば空から降りてくる謎の生命体を見てもぼっ立ちのポールたちとか。これなんか、初見なんだから少しは驚いてほしいなとは思う。せめてポールに一言言わせるとかすれば緊迫感が生まれた気がするし。とはいえ、こういうのは些細なことなので正直どうでもいい(なんやねん)

  • 平八がほんといい顔してる。敵役が魅力的でないとお話も深みが出ないので嬉しい。とはいえ昔から鉄拳のストーリーを見てきた人にとっては、平八はおちゃめな部分もあるのを知っているので、鉄拳7のように徹底的なほどの悪役に徹しなくても良かったのになとは思う。……と思うけど、尺がないから仕方がないのか。仁にフィーチャーしすぎてる。仕方のないことだけど(何度も言う人)

  • オーガのマッチョ感がすばらしい。ありがとうございます

  • 準の男前な行動が回想シーンで入る。こう見ると準はヒロインではない。あこがれのヒーローである

  • 仁の背中の筋肉美が堪能できる。いい男に育った!

  • 修行中、「誰にも決して背中に向けてはならん」と平八に言われてたのにそういや何度も背中を向けててたな、と思い出すなど

  • 準(善)との会話と平八(悪)との会話の回想シーンが何度も交互に入ってくる。仁の心の葛藤を視聴者に追体験させる試み。欲を言うとすれば、その葛藤に仁自身の思考や言葉があれば深みが出た気がするけど、オーガとの対戦中だから多分そんな余裕はなかった(好意的解釈)

  • 「(オーガを倒すには)風間の平和主義と決別し、お前の中にくすぶる三島の炎をかき立てねばならぬ」「三島の者として勝たねばならない」……三島とはすごいんだぞ、という描写がもっとあると説得力があった。そもそも”三島”とはなんなのか。他の登場人物の話からだと、悪そのものだ、汚れている、といったイメージのみが強く印象に残ってしまう。圧倒的な強さの前には何者も寄せ付けない”三島ブランド”がきっとあるはずなのだがいまいち伝わってきてないのがもったいないかも?

  • 結局具体的に何が足りないのか。それは根本的な”三島流喧嘩空手”がこの世界でどの程度すごいのかの描写がすっぽ抜けてるところかなと。修行シーンは丁寧に描かれていてとても良かったのだが、ここに平八から風神拳の伝授シーンがあればきっと最高だったのだろう。超必殺技伝授

  • 風神拳にまつわるエピソード(この技で天下を取ってきたくらいの勢いで)があって、そして修行の終わりに風神拳で灯籠を粉砕したら格好良かった。とはいえ、ここまで望むのは贅沢なのかもしれない。なぜなら、”鉄拳といえば風神拳”と思われていた時代は、今のゲームシーンではもはや見る影も……笑

  • オーガを倒すために三島の力を選んだことで、デビル化に一歩近づいた仁。目が赤く光っている

  • ドラゴンボールのセルのように周りの者を取り込まなくても、天空からの光を受けてパワーアップするオーガ。お空に何があるのか。1話では爆発に巻き込まれる前にテレポーテーションしてたし、謎が多い

  • ここでファランたちの活躍もまた見られるのは嬉しい。しかも最後まで残ってるのがシャオ。男前なキャラとして作られていてカッコイイ

  • トゥルーオーガとの最終決戦に挑むとき、迷いから吹っ切れる仁。とはいえ、母の教えを捨て平八の教えに従うきっかけの描写がないといえばない。たった一言でもいいから仁の意思を入れてほしかった

  • トゥルーオーガもしっかりとゲーム内の技をいっぱい出しててほっこり

  • トゥルーオーガをまさかまさかの超ぱちきで倒す。とはいえ、三島家といえば超ぱちきなので(え?)、風間を捨て三島を選んだんですよと

  • 倒されたトゥルーオーガはまたお空に消えて行ってしまった。お空には一体何があるのか

  • デビル因子があり汚れた血の者は揺るさんと、平八が仁を銃で撃ち殺す。鉄拳3のゲームEDと一緒

  • ポールが平八に一言、「おまえ、一八よりひどいぜ」。しかし、一八が何をやってきたのかまったく触れてきてないのでいまいち説得力に欠ける。ポールさん、今度詳しく教えて

  • 皆の目の前で突然デビル化を果たす仁。しかし化け物に変身した姿を見ても、皆そこまで驚いていない笑。オーガといい、みんな化け物に耐性がありすぎる

  • 結局のところ、準は一八も仁も救えなかったのだ。準の原動力は「一八を救えなかった後悔」からだと思ってる。だからこそ仁をまっとうな子に育てようと奮闘してたと思うんだけど、息子まで闇墜ちしてしまうこの結果は、本当に本当に悔しいだろうなぁ

考察まとめ

  • なんだかんだ言いつつ、鉄拳3の基本ストーリーのまま進む

  • ゲーム自体の歴史が長いのでストーリーもごちゃごちゃになってるだろうから、この際今までのはご破算にして笑、これから続くこのアニメを正史にしてもいい気もする

  • とはいえ、どの作品のストーリーを一番大切にするかは個々人の自由でいいと思う。ちなみに私は鉄拳2が一番好きです

  • ゲームプロデューサーの原田氏によると、多くのプレイヤーはストーリーにそこまで興味がないとのこと。ゲーム自体の開発費も昔と比べて馬鹿にならないし、今後はゲームはゲーム、ストーリーはストーリーで別媒体で発展させていってもいい……のかもしれない?

終わりに

観た方がいいのか、ということをもう一度言えば、観ればネタが確実に増えるのでその分楽しいですよ、と思ってます。

とはいえ、長い鉄拳愛ゆえに、事前に不愉快成分をもしかしたら感じられる方もいるかもしれません。正直、私は距離を取ろうと思ってました。なぜなら、ゲームこそが正史だと思っていたので(こだわりオタク)。

ですが、考察まとめでも書いたとおり、もしかしたらこういうメディア展開の方を今後は正史にする可能性も今後あるのではないのかと思い始めたのです。というのも、ゲーム制作しながらだと予算配分で人気がない部分は削られがちになりますし、どうせ作るなら一つの映像作品として没頭して作ってもらった方が品質も良いだろうし(今までのゲームでも十分に質の良いものだったとは思いますが)、何よりゲームとは切り離して収益を上げることが出来ますから。

実際に今後、どうなるかはわかりませんが、とりあえず作品が続くだけでもラッキー♪と思っているとファン活動も楽しく続けられるのかなと思いました。

それでもしご覧になるなら、「スマホやタブレットのような小さな画面でなく大画面で見て欲しい!」「できればヘッドホンつけて没頭感上げてみてほしい!」ということを強くオススメいたします。最大限に楽しめたら最高ですので。それでは皆さま、今後も良き鉄拳ライフを。
(終わり)

おまけ。
二次創作でよく遊んでるので、そういうのが大丈夫な方、よろしかったら遊びに来てください。
https://www.pixiv.net/users/20256084

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