結局「死にたい」のは、失くならない。
暇は大敵、という話。
2月13日～3月29日、3度目のmーECTのため精神科入院していました。
全8回、週2回、全身麻酔による手術をしてきました。
血管が見付かりにくいらしく、足の甲から麻酔入れられましたよ(笑)
そうじゃなくても、手の甲。痛い。
しかしまぁ、mーECTは効果抜群です。
病院の図書室で、ハリー・ポッターの1,2巻を借りました。
小学生当時に読んだ頃の感覚と同じように、読み進めることが出来たのです！
こんなことは子どもの頃以来始めてで、段々と読書が出来なくなってきて苦しみ大人になってきた私にとっては、本当に画期的でした。
伝わりにくいと思いますが、私にとっては心の底から感激する出来事だったのです。
また、肩の荷が下りた感覚も強くありました。
憑き物が取れたようで、気が楽になったのをひしひしと感じました。
病歴も長いので、焦っても碌なことがないことは知っているのです。
気楽に構えよう、そう思えました。
そんなこんなで8回の手術が終わり、費用の問題があるので3月中に退院となりました。
退院日、両親に車で迎えに来てもらったものの、自宅に一人帰りました。
しかし翌日、母親に電話。
両親との不和が病因で一人暮らしをしている私が「寂しい」と訴えたのです。
優しい看護師さんたちに囲まれ、あれこれ世話してもらえる入院生活に慣れ、孤独が不安で仕方ありませんでした。
偶々なのですが、友人が同時に入院していたこともあり、賑やかな入院生活だったのです。
看護師さんたちとも、3回目とあって慣れたものですしね。
退院翌日には、実家に帰っていました。
2日滞在して、帰宅。
その翌日、再び母に電話。
自分でもまさかという感じですが、本当に寂しくて仕方なかったんです。
大丈夫だろうと一度帰った後も、まだまだ不安でいっぱいだったのです。
理由の一つに、mーECTの副作用が関係しています。
記憶障害です。
mーECTとは、脳に電気けいれんを与える手術ですので、どうしても物忘れが生じます。
家族のことだとか、本当に大事なことまでは忘れません。
しかし、どうやって自分が一人暮らしをしていたかとか、自宅に何があって何が足りないかとか、そういったことはすっかり忘れてしまっています。
これが結構な恐怖なのです。
大したことはありません、分かっています。
忘れていたとて、そう大きな問題にはなりません。
しかしここ1,2年の自分の努力が消えて無くなっているのです。
不安です。ただただ、不安なんです。
その上、当然体力は低下しています。
おまけに金欠です。
一人で暮らしていくのに、障害が多すぎました。
実家ならば、長く暮らしていたので慣れていますし、話し相手がいます。
家事はほとんどしてくれ、食事を無料で作ってもらえます。
随分甘えているとは思いますが、甘えられる内は甘えるのも一つかな、と。
そういうわけで両親にSOSを出し、一週間お世話になりました。
昨日までずっと泊まっていました。
一応、奢ったりとかもしましたよ、念の為。
そして昨夜ようやく帰宅。
今朝は随分と家事を頑張りました。溜まっていましたからね。
とは言えまだまだなのですが、病み上がりですし少しずつを目指します。
しかしまぁ本日、一人家にいますと、やはり寂しい。
孤独と不安が襲ってきます。
ここでようやく冒頭の、暇は大敵に戻ります。
一人だと、時間を持て余すんですね。
話し相手がいないので、考え事が捗る。
人は、考えすぎると碌なことがない。
特に私は精神疾患なんですから、当然といえば当然ですね。
いくらmーECTで病状が良くなっていようと、考えが深まると病みます。
特に私の場合、両親がキーになっているので、どんどん病みました。
どんなに頑張ってもまだ、死にたさからは逃れられません。
今まで本当に頑張って生きてきたからこそ、もう死んでも良いのではないかと考えてしまいます。
でも伊達に長く病んでいませんよ。
これは考えすぎのせいだな、と自分で気付きました。
結構本気で死にそうになりましたが、既のところで正気に戻りました。
単純に、暇なだけなのだ、そもそも人は生きるとか死ぬとか考えるのは健全な状態じゃない、そう気付きました。
いやー、色々と、成長を感じますね。
私は、躁状態とうつ状態と、生きているんです。これから先もずっと。
それが私の人生なんですよね。
だから「死にたい」のも別に、大したことじゃないというか。
人生の一部、日常茶飯事、受け入れつつあります。
誰だって、失敗したり落ち込んだりするじゃないですか。
仕方ないというか。
そういうもの、なんですよね。
躁状態でめちゃくちゃ喋って散財するのも、うつ状態で暗く引きこもるのも、私なんです。
出来るだけ早期に気付いて、対処出来るように頑張ります。
それが私の人生だから。
乗りこなし、やかましく笑って、大泣きする英を
見守っていただけると、幸いです！
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